【歯科医師に聞いてみた】いつも嫌がられてしまう仕上げ磨き。上手なやり方は?いつまで必要?教えてください!

子どもの歯を綺麗にしてお口の環境を整えたいけれど、仕上げ磨きのやり方が分からない!
いつから始めたらいいの?いつも嫌がられてしまう・・・などのお悩みを抱えているお父さんお母さんも多いのではないでしょうか。
今回はそのようなお悩みにお答えしていきたいと思います。

いつからいつまで仕上げ磨きを行えばいいのか??

お子さんの歯磨きは、乳歯が生えてくる5~6ヶ月ごろから始めるのがおすすめです。
その後は成長ステップに合わせて、少しずつ歯磨きに慣れていくことを目指しましょう。
最初は完璧にやろうとしなくて大丈夫です!お子さんと一緒に「歯を磨くことに慣れていく」ことからスタートしましょう。

歯の萌出時期には個人差がありますがおおまかな目安は以下の通りです!

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0歳児⇒お口の違和感に慣れてもらうためにお口周りを優しく触ることからスタート
1~2歳児⇒乳歯が生え始めたら歯磨き練習・・まずは歯磨きに慣れる練習から!
3~6歳児⇒一人磨きを応援・・でも仕上げ磨きは忘れずに!!
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仕上げ磨きは小学4年生(10歳)頃までは最低でも行ってあげると良いです。
しかし自分での歯磨きがあまりできない場合には小学校高学年でも仕上げ磨きをする必要があります。お子さん自身での歯磨きが十分になったら仕上げ磨きは卒業です!!

仕上げ磨きを嫌がらないためには

まずは、お父さんやお母さんがご自分の歯を磨きながら歯磨きは楽しい!気持ち良い!ということをお子さんに教えてあげましょう!
また歌いながらや、キャラクターの歯ブラシを用いるのも良いかと思います。
無理に磨こうとすると歯ブラシが余計な所にあたって痛い思いをさせてしまうので、いきなり磨き始めるのではなく、口をあけてくれたら優しくほめる、磨きながら「キレイになっているね」とほめる、磨き終わったら上手に出来たことをほめて一緒に喜ぶなど、楽しい声がけをすることもポイントです。

仕上げ磨きのポイント
仕上げ磨きで特に注意して欲しい部分は以下の3点です!

1.歯と歯の間⇒隣接面は特に虫歯が多い部位です。一本ずつ細かく磨き清掃しましょう!
2.歯と歯茎の境目⇒磨き残しが多い部位。歯ブラシを45度程度に傾けて磨きましょう!
3.奥歯の奥⇒歯ブラシを挿入しづらく、どうしても磨き残しが多くなってしまいます。
子ども用の歯ブラシで仕上げ磨きしづらい場合は、先が尖ったタフトブラシでのブラッシングを試してみましょう。

仕上げ磨きを行っても大人が磨きやすい環境であることが重要です!
姿勢としては親子ともに一番楽な「寝かせ磨き」ですることがおすすめ!
他にも磨きにくい場合は自分が見やすいように唇を押さえながら磨きましょう。歯ブラシが奥になかなか入らない場合は頬っぺたに力が入っていることがあるので、リラックスさせて頬っぺたを横に広げるように持つと歯ブラシが奥に入りやすくなります。
また子どもの集中力が切れる前に素早く行うことも大切になってきます。



最後に

今回は仕上げ磨きの方法についてご紹介しました。
慌ただしい日々の中でお子さんのお口に気を配るのは大変ですが、毎食後が難しい場合はお子さんの歯のためにせめて夜だけでも仕上げ磨きをしっかりしてあげましょう!
毎日仕上げ磨きをすることでお口の中の少しの変化にも気付きやすくなり虫歯になったとしても少しの治療で済ませることができます。
お子さんの歯を守る為には、保護者の方の協力は必要不可欠です。毎日続けていきましょう!

[執筆者]

沼﨑 まい(ぬまさき・まい)先生
LEAGRANT CLINIC 中目黒 院長

[プロフィール]
2017年3月 日本大学松戸歯学部 卒業
2019年4月 昭和大学歯科病院 臨床研修
2020年4月 あいおい歯科 勤務
2021年9月 LEAGRANT CLINIC 中目黒の院長として勤務
現在に至る
「美しくなりたい」とご来院頂く患者さまのお悩みを全力でサポートします。お一人お一人とのコミュニケーションを大切に、ていねいな説明と治療を心がけています。ホワイトニングについて専門に施術しておりますので、お気軽にご相談ください。

LEAGRANT CLINIC 中目黒(レアグラントクリニック)ホームページ
https://leagrant.or.jp/

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