前回のお話

1歳の男の子ジョセフくんとアフリカ系アメリカ人のご主人ボビさんと家族3人アメリカで生活しているチコさんから、コロナ禍のアメリカで初めての妊娠・出産を経験したお話[18]です。
突然の大量出血に驚き、仕事から戻ったボビさんと一緒に病院に駆け込んだチコさん、ドクター・レイノルドの診察を受け、赤ちゃんには何事もないと聞いて安心したものの、「何かあった?例えばストレスとか?」と尋ねられ、言葉を濁してしまいました。帰宅後、心配したボビさんにも尋ねられますが、何もできない自分を恥ずかしいと感じて「なんもない」と答えるチコさん、さらに「私は価値のない人間」とマイナス思考は加速、周りの人が嘲笑っているかのように感じてしまい・・。

初めての妊娠・出産レポート~コロナ禍 in USA~[18]




ストレスが原因で不正出血をしてしまってから、日に日に塞ぎ込むようになってしまったチコさん、「私なんて、ずっと家にいて何もできない役立たずだ」と自分を責めていたのですが、どうやら海外生活のストレスとマタニティブルーが一度に来てことが原因だったようで・・
アメリカに話せる人がいないこと、日本との時差があって友達と時間が合わないこと、それ以前にみんな働いていたり、家族のことで忙しいのに私の暗い話をしたくない、と精神的に不安定な毎日を送っていたのですが・・

ある日ふと
「そういえば、最近カレンさんが来ないな・・」
と気がづいたのでした。

それを仕事に出かけたボビさんに伝えると、

「ほんとー?実はこの前ばったり会った時に、出血のことを話したんだよね。」
「え・・・?」

突然のボビさんの言葉に驚くチコさん、
ボビさんがカレンさんに話したこととは・・

「彼女は絶対安静だから、極力ベッドから動かないように言ってるんだ!一歩たりとも!」
「まあ!一歩も!?」

ちょっと(いやかなり?)大袈裟に伝えているボビさんの話を聞いたカレンさんはとっても驚いたようで、
それ以降、毎日訪問することはなくなったと知ってうるうるするチコさんにボビさんが、

「ま、一時的かもしれないけど、ツラい時はちゃんと言いなよ~」
「・・ありがと(ぐすっ)」

ボビさんに心配かけたくなくて言わなかったのに、
なんとなく気づいてくれたボビさんがサラッと解決してくれたことに感動するチコさんなのでした。

[19]に続きます

チコ
アメリカ在住ひきこもりぼっち主婦です。
アフリカ系アメリカ人夫と息子との日常を綴っています。

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心配をかけないようにしようという気遣いからストレスを抱えてしまったチコさんを問い詰めることなく、いろいろ察してなんとか快適な状況を確保しようとするボビさん、二人なら・・何が起きても大丈夫!きっと乗り越えられる!そんな風に感じる素敵なご夫婦です~!
[ママ広場編集部]

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