前回の話
ユウタさんのお母さんは、息子と離れて暮らす寂しさから妻カナコさんと付き合っている当時から嫉妬していました。毎朝ユウタさんから1日の予定を聞き、2人が過ごす時間を狙ってユウタさんと長電話をすることを日課としていました。そんなお母さんからの電話を最優先するユウタさんが息子ショウくんを見ていなくてケガをさせてしまったことで、カナコさんはユウタさんの事を大切と思えなくなってしまいました。「お義母さんから電話があるでしょ」と、食事時間を別にするようになってしばらく経ったある日、ユウタさんは初めてお母さんからの電話に出ずに家族団らんを選んだのでした。一方ユウタさんのお母さんはユウタさんの対応がいつもと違うことに寂しさと焦りを感じました。
義母優先夫[20-2完]一番優先すべき人
食事の時間に電話に出られないと伝えていたにもかかわらず電話をかけてきたお母さんに、「今度から何か用事があったら僕から電話するから。」とユウタさんは伝えたので驚くお母さん。「え・・・」と言葉を詰まらせました。
「僕さ、ようやく気付いたんだよ。一番大切にして優先しないといけないのはカナコとショウなんだ。毎日、電話できないからまた連絡するね。」
お母さんにハッキリ伝えて電話を切ったユウタさんは、今度はカナコさんに「カナコ・・・今まで本当にごめん。反省してるから。」とハッキリと伝えました。
義母とユウタさんのやり取りを傍で聞いていたカナコさが「・・・うん。でも用事がなくてもたまにはお義母さんに電話してあげなよ。」と、微笑むと、「えっ?いいの?ありがとう」とユウタさん。お母さんのことを大切に想う気持ちに変わりはないのです。
その後、ユウタさんはカナコさんとショウくん3人で過ごす幸せな時間も、お母さんに電話する親孝行も、どちらも大切にすることができたのでした。
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作者:ねむりひつじ
2歳boy新米ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。