前回のお話
何でもできる天才だと信じていた息子が悪い点数の答案用紙を隠していたことに気が動転し、思わず怒りに任せてハヤトくんをひどく叱ってしまったママさんです。
神童と呼ばれた我が子[7-1]お母さんは自分が褒められたいだけでしょ!
ハヤトをひどく叱ってしまったその日、担任の先生からハヤトがカンニングをしたという俄かには信じがたい報告がありました。
まさかの報告に、私は一瞬何を言っているのか分かりませんでした。
半信半疑のまま、ハヤトに確認しました。
「本当に、やったの・・・?」
黙ってうつむいたままのハヤトに
「どうして・・・どうしてあなたみたいなできる子が・・・」
思わずそう言ってしまうと、
「・・・うるさい」
いつも穏やかで素直なハヤトが、荒々しい態度でテーブルをばんっと叩くと、
「うるさいうるさいうるさい!!
お母さんは自分が褒められたいから僕を頑張らせたいだけでしょ!」
と叫んだのです。
「僕は天才じゃない!」
怒ったような、思いつめたような表情でそう言い捨てると、ハヤトは自分の部屋へ行ってしまいました。
「あ・・・待ちなさ・・・」
ショックで言葉を詰まらせた私の声など聞いてくれるはずもなく・・・。
ハヤトがあんな言葉を言い放つなんて・・・
あんなに優しい子が・・・
続きます
次のページ
----------------
※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
※この記事は過去に公開したものを再掲しています。
脚本:のきわだ
1児の母。子育てに奮闘中。
作画:マキノ
元気姉弟を子育て中の主婦。SNSで育児絵日記を描いています。
編集:ママ広場編集部