前回の話
コウタさんはアヤカさんと一緒に自分の預金通帳を見せて欲しいと母親に言いました。「どうせアヤカさんが言い出したんでしょ」と文句を言いつつも出してくれた預金通帳を開いてみると、予想をはるかに上回る700万円もの金額が預金されていて、コウタさん達は驚きました。
夫のお金は義母管理[52]頑なにお金の管理を譲らない義母の目に涙
義母が大金を貯金してくれていたことが分かったコウタさんとアヤカさんに、義母はきっぱりと言いました。
「これで分かったでしょ?私がしっかりと管理していますから!
これからも私がする形でいいわよね?ね?アヤカさん」
なんとも言えず黙ったままのアヤカさんです。
アヤカさんの代わりに、コウタさんが言ってくれました。
「でもやっぱり、僕が管理する。母さんがこんなにしっかり貯金をしてくれてた事には感謝してるけど・・・
新しい命が産まれるのに父親として頼りないままだと思う。これからはアヤカと協力してやってくよ。」
夫として、もうすぐ父親になる身としてとても頼りがいのある発言をしたコウタさんでしたが
「私の方がしっかりと貯めれます。アヤカさんの浪費癖は治らないと思うわ。向こうのお母さんまで使って。」
と、義母は絶対に譲らない姿勢です。
でも今のコウタさんはいつもと違いました。
「違う!アヤカは浪費してないよ。
使うところと使わないところをしっかりしてくれてるからこそ今の生活ができてるんだ。」
ハッキリと義母に伝えたのですが・・・
「イヤ!」
まさかの義母の返答。
コウタさんは「なにがそんなに嫌なの?」直球質問を投げてみると、義母は言葉を詰まらせました。
「だって・・・!」
頑なにコウタさんのお金管理を譲らない義母の脳裏には、産まれてからこれまで、成長の節目にいつも一緒にいたコウタさんの笑顔が浮かんでいました。
「とにかくイヤなの。」
心にある想いをしまい、ただ義母はそっぽを向いてしまいました。
・・・その目に涙がたまっていたのを、アヤカさんはチラリとみたのです。
続きます
次の話
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※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
脚本・編集:ママ広場編集部 作画:dechi