前回の話
中学生になる長男くんがうまれる前のこと、人よりも誰かを思いやる、という気持ちが欠けているのでは・・と悩んでいたゆめかなさんは、愛し方がわかりませんでした。その後結婚し、長男くんを授かったのですが、いいママになる自信もなく・・ただ、ご主人がいることで「ひとりじゃない」と思えたのでした。そして、ある、太陽が一番高く登った日に・・
愛し方を知らなかった私から愛し君へ[2]
愛し君へ・・
「おめでとうございます!元気な男の子です!」
涙を流して子どもの誕生を喜ぶ人もいるけど・・私は涙を流さなかった。
「はい!だっこしてあげてね~」
腕に抱っこした赤ちゃんをみた感想は
「これがおなかに入ってたんだ」
あまりに淡々とした感想で
「私って・・」
と思ったのでした。
そして、立ち会ったパパをみると・・
大粒の涙を流していて・・
「なんで泣いてるの?」
「ゆめちゃんに何かあったらって思って・・白目剥いてたから・・」
そう言われて、この人とだったら大丈夫だとこの時思った。
きみはよく寝てよく食べて、聞き分けのいい子に育った。
本当に手のかからないおりこうさんだったよ。
「大好き」
とか、言葉で伝えるのは苦手だったから、本をたくさん読んであげたり、子守唄は毎晩歌ってあげた。
愛し君へ
君は覚えているだろうか?
2人で誰もいない公園で日が暮れるまで遊んでいたこと、
小さな手いっぱいの、
たんぽぽの綿毛を飛ばした日のことを・・
続きます。
ゆめかな
小学校高学年女子、新中学1年生男子の2人を2歳差育児しています!
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長男くんが生まれた時に涙をぽろぽろ流すご主人、その姿を見て「この人とだったら大丈夫」と感じたゆめかなさん・・とっても素敵です!
[ママ広場編集部]