前回の話
そして迎えた卒業祝賀会当日、式典は滞りなく進行し、最後にリーダーとして挨拶することになったひかるさん、「みんなで協力して考えた祝賀会です」「今のお友だちだけでなくいろんな人と仲間になってくださいね」と仲良し4人組で固まって何もしなかった係の人たちにチクり。それを察してか「お疲れ会」に誘われるも「私も『会を手伝ってくれた人』とお疲れ会があるので・・」とサラリと断るのでした。
PTAはトラブルの予感[14完]辛かったこと、良かったこと
気まずそうな4人に「じゃ」と背を向けて
ちょっと嫌味が過ぎたかなと思いつつもスッキリ笑顔のひかるさんです。
ちょうどその時、平上さんとだい君親子の姿が目に入りました。
だい君は、平上さんの腕を引っ張り
「僕もみんなみたいに、お疲れ会に行きたい!他のみんなも、これからどこか行くって言ってるのに、なんでうちだけまっすぐ帰るの!?」
と、小さい子のように駄々をこねていました。
「行きたい行きたい」と言い続けるだい君に平上さんは
「しょうがないでしょう、うちにはうちの予定があるのよ。わがまま言わないの!」
とキツく言いながらも困り果てている様子。
と、そんな状況の時にひかるさんは平上さんとバッチリ目が合ってしまいました。
何か話しかけるべき?と考えた瞬間に、後ろからはる君ママが現れて
「今日はお疲れさまでしたー! とっても良い祝賀会でしたねー! だい君、またねー!」
と大きな声で挨拶して、ひかるさんの手を引いて、さっさとその場を立ち去ったのです。
「はる君ママ、最後の最後まで、・・・ありがとう。」
そう言うひかるさんに、はる君ママは笑顔で答えました。
「ううん。こういう時ばかり助けを求めるなんてそんな都合のいいことは私には無理。ゆう君ママを助けたわけじゃないから、気にしないでね。」
はる君ママは、いつもひかるさんが気を使わなくていいような言い方をしてくれます。
祝賀会係の仕事では辛い思いもしたけれど、素敵な友達ができたことは良いことのひとつかな、とひかるさんはしみじみ思いました。
ひかるさんとゆう君は、春の匂いを感じながら祝賀会会場を後にしました。
完
次回ママ広場オリジナルマンガは「おすそ分けクレクレママ」です。お楽しみに!
[1]「いいなぁ羨ましい」の言葉が始まり。自分の気軽な発言に後悔。おすそ分けクレクレママ
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※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
脚本・編集:ママ広場編集部 作画:めめ
めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母。