前回の話
料理を作るのが大好きな優奈さんですが、家で夫の充さんと食事をするときだけは気が重くなります。それは、どんなに腕を振るって作った料理でも、充さんが「お袋の味となんか違う」といつも不満げに言うからなのでした。
自称グルメの勘違い[2]延々と続くお袋の味自慢
いつものように、優奈さんの手料理に「なんか違う」「お袋の味と違う」と不満げな充さんは、鯖味噌のみならず、今度はお味噌汁にも言及しました。
「味噌汁だってまぁ悪くない
でもさぁ、なんか足りないんだよなぁ・・・
ちゃんと出汁とってる?」
もちろん、優奈さんは出汁にもこだわって丁寧に作っていました。
「・・・今日のお出汁は鰹節と昆布の合わせ出汁だよ・・・」
すると、充さんはまた自分の母親の味と比べて言うのでした。
「だとしたら・・・違いは腕の差かぁ~」
優奈さんは、黙ってうつむいて充さんの言葉を聞いていました。
また始まった・・・
充さんは、料理は一切しないくせに、食事にはとてもうるさいのです。
例えば、市販の出汁やルー、レトルトはダメ。
外食したくても、充さんがグルメサイトをチェックして合格点を出した高級店のみにしか行ってもらえないので
そう頻繁には行けません。
優奈さんは、結婚当初のことを振り返りました。
仕事で遅くなったので、スーパーでお惣菜を買って帰宅したとき、
食卓に並んだ料理を見て、充さんはため息をついて
「疲れて帰ってきてこれかよ」
と言ったのです。
・・・優奈さんも仕事で疲れて帰ってきていたのですが・・・
優奈さんがそんなことを思い出している間も、充さんの「お袋の味」自慢はまだ続いていました。
「お袋の味ってこう・・・なんていうか、
グッ!とくるうまさなんだよなー」
「優奈も分かるだろ?家庭的な味っていうかさー」
充さんはとても嬉しそうに母親の味を語っていますが・・・
優奈さんは、充さんが自慢げに話す義母の「絶品料理」と一度も食べたことが無いので、どんな味なのか想像もつかないのでした。
「・・・私、ほとんど食べたことないから分からないよ・・・」
苦笑いでそう答えるしかありませんでした。
続きます
ママ広場オリジナルマンガ「自称グルメの勘違い」は毎日更新します。おたのしみに!
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※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
脚本・編集:ママ広場編集部 作画:みつけまま
作画:みつけまま
3歳長男・0歳次男(R5.3月誕生)を子育て中のワーママです。