前回の話
姉に障害があると友達に話すと、翌日にはもう学校のみんなに噂をされていたことや、クラスの女の子たちは集まるとすぐに誰かの悪口ばかりでそれに合わせなきゃならない事が面倒に感じたり、自分のことも裏では悪口を言われているのかなと思えるようになってしまい、樹里ちゃんはしだいに学校に行かなくなっていきました。

姉育てに疲れて一時保護所に入った話【5】



樹里ちゃんは次第に学校に行くのが億劫になり、とうとう不登校になってしまいました。
朝になっても布団から出ないまま、家に引きこもる日々が続きました。

精神的にどんどん追い詰められていったお母さんはうつ病と診断されました。
誰も掃除をしない家は、汚くなっていきました。


ずっと家にいる樹里ちゃんは、ことあるごとに海ちゃんとの喧嘩が絶えないようになりました。
「お前ばっか好き勝手しやがって!」
と樹里ちゃんが罵ると、海ちゃんが
「はぁ?樹里は学校行ってないじゃん!私はちゃんと学校行ってるもん!」と返す、そんな衝突がしょっちゅうあるのです。

学校へ行けなくなったのは海ちゃんのせいだと言い放つ樹里ちゃんと取っ組み合いの喧嘩になることも。
そんな二人に、お母さんは思わず言ってしまいました。
「もう私限界」

樹里ちゃんもまた、限界を感じていました。
「私だって限界だよ!もうお姉ちゃんと一緒にいたくない!
離れて暮らしたい!」







樹里ちゃんのことばを聞いて、お母さんが予想外の提案をしました。
「あそこは?あそこだったら離れて暮らせるんじゃないかしら」

「児童相談所の一時保護所」

続きます。
次の話

ゆーとぴあ
事実を元にした子育て漫画を描いてます。
長男、仙尾部奇形腫という珍しい病気。
次男、発達障害で特別支援学級に在籍しております。
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家族みんなにストレスがたまっていくのが伝わってきます。児童相談所・・・どうなるのでしょうか。
[ママ広場編集部]

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