前回の話[3]まさかうちの子が・・!なぜ授業中に歩き回るの!?小1息子の言い分に脱力。
ゲームと時間
息子と授業中の態度について話してみると、学校も先生も好きで、授業がつまらないわけでもなさそうでした。
はじめに私は息子にあるゲームをしてみようと誘いました。
「授業中に前を向いて先生のお話を聞いて、先生をびっくりさせるゲームだよ!」
ゲームはできたりできなかったりだったようですが、連絡帳に「歩くことはなくなりました」と書かれているのを読み、ホッとしました。
座っていられるようになったら、次はみんなと一緒に勉強する時間にボーっとしていると、「時間」がもったいないという話をしました。
息子は野球のバッティングが大好きで、早く上手になりたいのでパパが教えてくれることをよく聞き、毎日「たくさんの時間、何回も」練習します。話を聞いて毎日練習すると、必ず上手になる。それはとてもよく理解できているようなので、先生の話を聞いて毎日勉強すると、勉強だってスラスラできるようになる。野球はできるのに勉強はできないはずがないでしょう?と話すと、なるほど!という顔をしていました。
「でも野球は楽しいけど勉強はむずかしい時があるもん・・・」
バッティングだってむずかしいのにできてるじゃん。勉強には「時間」をかけていないし何回も練習していないだけ。それに知ってる?「むずかしい」と思うと、本当にむずかしくなる魔法がかかるんだよ!
・・・このへんはもう強引です(笑)。
わかっていなかった算数
聞くとかんたんかんたんと言っていた勉強ですが、話の端々に「難しい」「わからないときもある」と言うのに気づきました。
そこで、算数の教科書の復習をしてみると、想像の斜め上の考え方をして悩んでいることがわかったのです。
いくつといくつ
例えば6は3と3。10は5と5。それはわかるのに、「7は3と・・・?」「8は6と・・・?」もうわからなくなってしまいました。
どういう考え方をしていたのか聞いて驚きました(笑)。
「7は、1がいらなくなっちゃうじゃん!」(えっと・・・1とは?)
ゆっくり時間をかけて、息子はどういう考え方をしているのか聞いてみると、いくつといくつ、を「半分こ」と捉えていたことがわかりました。つまり、7は3と3に半分こすると1余るからどうしたらいいの?と悩んでいたのです。(えー・・・汗)
授業中は、どうするんだろう、この1・・・?と「ボーっと」考えていたようで、先生が席まで来てくれて「いくつといくつ?」と聞かれても、息子はこの「1をどうするか問題」をうまく説明できなかったのだそうです。そこで固まってしまった・・・そういうことか。
大人の私にとっては突拍子もない発想によって、息子は単純なことも難しくしてしまい悩んでいた問題が他にもいくつかありました。
ずっとわかっていなかった問題が解けてスッキリすると、息子はキラキラの顔で「わかった!できた!」と嬉しそうです。
それまで理解力が低い、グレーかもしれないと不安に思っていたモヤモヤが、スッと拭い去られた気持ちになりました。
なーんだ、どう考えたらいいのか教えて、数をこなせば大丈夫!
息子へのプレゼントは、簡単に読める時計
就学前から時計の読み方の練習は少しずつしていた息子は、「ちょうど〇時」はわかるけれど、「〇じ半」はもうわからないようでした。
わかりやすい動画サイトを見せたり、手で回すおもちゃの時計を使ってみたり練習しましたがダメ。
時計を読めるようになったら授業中と放課の切り替えがわかりやすくなるのではないかと思っていたので、毎日のように「今何時?」を聞いているうちに、わからない息子はだんだん時計が嫌い、苦手だと思い始めてしました。
そんなときに見つけた時計!短い針と長い針が指す数字を順に読むだけで誰でも簡単に「今何時」がわかる、魔法のような時計です!!
さっそく息子にプレゼントすると、「え?こんなに簡単な事だったの?」という顔でスラスラと時計を読めました。
それから毎日何度も「ママ、今何時か教えてあげようか?」と聞いてきたのはいうまでもありません(笑)。
「いくつといくつ」がわかったことと、この魔法の時計がきっかけで、少しずつ息子の言動が変わってきたように思います。
トラのママ
小1息子の子育て真っ最中ワーママ
Twitter:トラのママ@バネッサパースキー・ジャパン(@vperske_jp)