[2]勉強は「やる気になるまで待つ」ではなく「やる気にならなくてもやる」を目指すために

前回の話

では、中学生になった時、コツコツと勉強をしてきた子に、学習習慣がついていない子がやる気になったらどこまで追いつけるのか・・・それには相当な努力が必要でしょう。しかも、トップ層に追いつけるか?と言われると、正直なかなか厳しいとしか言えません。
今までコツコツやってきた子たちの勉強量を考えると、すでにそこには大きな差ができているからです。また、トップ層の子たちはその学習習慣を中学校でも続けることができるため、差が縮まるには相当な努力が必要だという事です。

ただし、勉強をしなくてもテストの点数が取れる子も実際に存在しますし、小学校では勉強しなかったけど中学校で勉強してトップ層にいける子もいます。
小学校で勉強しなかったけれど、中学校で勉強してトップ層にいける子にも条件があります。それは基礎が身についている子、その後中学校でしっかりと学習習慣がついた場合は、小学校の間は勉強しなくてもいいという考え方でも全く問題はないでしょう。

その事を踏まえた上で、「本人がやる気がでるまで待つ」を教育方針にするかどうかを考えて頂きたいなと思います。



「やる気にならなくてもやる」とはどういうこと?

では、やる気にならなくてもやるとは、どういうことなのでしょうか?
それは、「よし!頑張るぞ!」や「よし!やるぞ!」と気合をいれなくてもできる状態。つまり「習慣化」された状態のことを指します。
計算問題をやる。漢字をやる。テスト前にはテスト勉強をする。これらをやって当たり前の状態にすればよいのです。

なんだ、そんなことか・・と思われる方も、この時点で多いのではないのでしょうか。
そして、言っていることは分けるけれど、「習慣化」させるのまでが大変。それをさせるのに「やる気」が必要という思いになられる方も多いと思います。
全く持ってその通りで、親の役目としてはこの習慣化をさせてしまえば楽になるのです。その習慣化が大変というのが大体のご家庭に当てはまります。
でも、「宿題終わった~?」と聞けば「終わったよ~。」「明日テストだからテスト勉強してよ~。」「はーい。」の返答が返ってくる。こんな楽なことはありませんよね。

また、「小学校では勉強を教えてはくれるが、個々が理解するまで教えてくれる場所ではなく、家での勉強が必要」というふうに親が意識することで、家庭学習が必要と思えてくるのではないでしょうか?

次回は、習慣化するためには何から始めたらいいのか・・・をお伝えしていこうといます。

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エイターママ
小5娘の母。元塾講師。

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