前回の話
妻カナコさんのつわりが酷く、食事も摂れなくなって入院している間、タクマさんは同じジムに通うユウコさんに家に住んでもらい家事全般をしてもらっていました。カナコさんが退院すると、タクマさんの望むようにはまだ動けないカナコさんの「代わりの人」に来てもらうことを提案しカナコさんの同意を得たタクマさんは、再びユウコさんを呼ぶどころか住み込みを依頼したのでした。食事を始めとした家事全般をしていたユウコさんでしたが、しばらくすると「タクマさんの体調管理のお手伝いをする」という理由で家事代行サービスを利用するようになりました。
愛した人はモラ夫でした[22-1]家事が疎かになる理由
カナコが退院してからもユウコが住み込みで家事をしてくれるお陰で、僕は計画通りの生活を続けていました。
「カナコさんのつわりが落ち着いたらかじもできるようになるし・・・私はもう不要?それもともまだいてほしい?」とユウコが聞いてきたので、「いてほしいかな、カナコはまだ完璧にはできないから」と正直に伝えました。するとユウコから「じゃ、私はタクマさんの体のメンテナンスに特化しようかな」と言ってきたのです。
ユウコの説明は「自らのパフォーマンスを上げるために体のメンテナンスのお手伝いをするの。」というものでした。「その代わり家事は疎かになるからカナコさんが動けるようになるまでは家事代行サービスを利用するの。」
僕は、どこまでパフォーマンスがあげられるかには興味がありました。でも効果が無い場合もあるし、家事はユウコにお願いしたいと伝えました。すると「一度やってみて効果が上がらなかったら止めればいいじゃない。タクマさんがしっかり精査すればいいと思うわ。」と言うので、それもそうだなと思いました。
家事代行サービスを利用するならますますユウコさんが家にいる理由がないのでは?さりげなくユウコさんの思い通りに動かされていますよね。
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ホッター
3歳の男の子を子育て中。ドタバタ絵日記マンガを描いています。