勉強しなさい!と言ってもなかなか言うことを聞かない・・・どうしたら勉強をする習慣がつくんだろう?今回は、コーチングも行っている株式会社COCOHARELISS代表取締役、庄野晴美さんに子どもの勉強習慣について伺いました。
勉強を習慣化するのは、いつでもできます
習慣化は何歳になってからでも遅くはないです。
習慣化するには勉強するのが当たり前と感じられること。勉強しないと気持ちが悪くなり、
無意識のうちに行えるようになること(頑張らなくてもできる状態、やめられない状態)。この状態にもっていくことです。
漠然と勉強しなさいと言っても、宿題や予習、復習など教科によってもたくさんありますし、
子どもたちにも得意、不得意な教科があります。好きな教科によっても勉強する時間もかわってきます。
まずは、勉強すると【何が得られるのか】を明確にする必要があります。
大きくなったら役に立つからと言っても子どもの心には響きません。
子どもも大人も何か目標や目的を持つことで、達成するために何が必要なのかを考えることができます。
【何が得られるのか】は、下記のような事柄が挙げられます。
勉強して知識を増やすことで選択肢が増える・・・希望校など、自分で選べる先が増える。
勉強することは同じ作業を繰り返すこと。それによりストレスに耐えられる力が身についていく・・・将来仕事をするときなど、さまざまな環境で大切になってくる。
勉強をする時間も大切です
次に大切なことが、勉強をする時間の使い方です。
いつ、どこで、誰が、どのように、何をするのか(4W1H)
部活や習い事や塾にも通っている子どもも多いので、家庭での時間の使い方については、子どもさんに1週間のスケジュールを仮に決めてもらいます(できるか、できないかはここでは置いておいて)。
大切なのは、勉強する時間、休憩する時間も子どもさん自身に決めてもらうことです。
集中力は大人で約50分といわれています。「15・45・90の法則」があるように人の体内には15分・45分・90分というリズムが備わっています。理想的なのは15分勉強してちょっと一息してまた15分・・・これを3回行い、計45分。これが人の集中しやすい理想的なリズムとなっています。
まずは決めた時間に机に座り勉強する状態になることから始めてください。
習慣化するには小さな成功の積み重ねが大切です。
最初の1週間は子どもさんができる時間からスタートして、少しずつ内容や時間を増やしていくと良いでしょう。
子どもさんが勉強中に手が止まってしまうのは、解らない問題に直面した時です。
子どもさんが聞いてきたら答えてあげるか、難しい時は解らない問題用のノートをつくり、さっぱり解らないのか、どこまで解いて解らないのか書き込んでもらいます。それから学校の先生や、塾の先生に教えてもらうようにしましょう。
実はこの工程がのちのち大切になります。
解らないことが増えていくと勉強が嫌になる原因にもなるので、ここで保護者の方のサポートが必要となります。「解らない」をそのままにしないこと。次の日帰ってきたら「あの問題解った?」と声かけをしてあげてください。これを繰り返すことで、子どもは問題を解く楽しみを体感でき、次へと進めます。
習慣化するには子どもが自分の意志で行動することが大切です。保護者の方は勉強できる環境づくり、応援などのサポートをしてあげてください。
習慣化するには一般的に約3週間ともいわれていますが、これも子どもさんによって違います。
長い目で見守ってあげてください。
そして、子どもにとって友達との時間はとても大切な時間です。大人からすると朝から学校でずっと一緒だったんだからと思うかもしれませんが、友達との時間もどこかでつくってあげてください。できるなら友達も一緒にやってみるのもおすすめです。
お子さんにとってベストな状態で、勉強習慣が身につくといいですね。
[執筆者]
庄野晴美
[プロフィール]
大阪で生まれ育った5人家族・3姉妹の二女です。24歳で結婚して3人の子どもを授かり、妻として、母として家庭と仕事を両立し、8年前には介護も経験しました。家庭、仕事、介護と慌ただしい日々を送る中で、うつ病と診断された過去もありました。そんな私だからこそ、これまでの経験を生かして、子育てや仕事、人間関係で悩んでいる方のお役に立ちたいと思い、今までの経験や学んだ知識でコーチングとカウンセリングの二本立てで、サポートさせて頂いています。
COCOHARELISS(ココハレリス)のコンセプトは、一人ひとりに親身に寄り添うこと。一人で悩まず声にして吐き出すことで心を晴れやかにして一歩ずつ前に進めるようにサポートさせて頂きます。
株式会社COCOHARELISS
https://cocohareliss.com/