受験を控えた子どもにどんな学校を薦めるといい?3人のお子さんのパパであるなか整形外科理事長樋口先生に伺いました。

子どもが受験を控えているけど、選択肢としてどんな学校を薦めるといい?今回は3人の娘さんの父親でもある、医療法人藍整会 なか整形外科理事長 樋口 直彦先生にご自身の経験を交えてお話しいただきました。



受験でおすすめの方法は「推薦入試」

我が娘は中学受験で、難関私立大学の付属校、中高大と一貫校に推薦入試で合格しました。
12月には合格が決まっていたので、正月に何も気にすることなくスキーに出かけられて、推薦で合格することが、これほど気が楽であることをすごく実感しました。年末年始にかけて家族でスキーをしているときに、受験生であるのに年末年始にこれほどゆったりと過ごしていることを実感した時の幸福感は格別でした。
かつては受験生である私が親になり、我が子からのこれ以上の親孝行はないのではないかと思えるほどでした。

そのことについては、強くお勧めできますので、志望校に推薦入試があるのであれば、推薦入試で合格を決めてしまうことが良いと思います。しかも、大学まで一貫で進学できるので、もう受験勉強をする必要がありません。もう受験勉強とは無縁なのです。またまた、これ以上の親孝行はありません。
さらに、難関私立大学付属校ですので、大学までの進学も安心感があり、中高で受験がないため、我が娘は充実した勉強、色々な経験ができるのではと思います。

情報を入手できるかが鍵

とはいえ、高校や大学の推薦入試と比較すると、中学入試では全体の17%と、まだ推薦入試が浸透しているとはいえないのが現状です。ですので、志望校に推薦入試があることを知らないで、ギリギリになって知って、準備が間に合わないという声も聞きました。
我が家の場合は、妻が早期に志望校に推薦入試があることを知っていましたので、小学校5年生から、ゆっくり推薦入試の要項に沿って、そつなく準備していくことで、辛い受験勉強とは無縁でした。受験のストレスは最小であったのではと感じています。

我が家の場合は、受験に対しては無頓着な方でしたが、妻がママ友から自宅近くにある難関私立大学付属校に推薦入試があることを聞きつけてきました。妻が調べてみると、とても良い学校で、是非、この推薦入試を利用しようと情報を集め始めたようです。また、その学校のオープンキャンパスにも出かけ、個別相談も受けたところさらに詳しく、情報が得られました。小学校での成績に加え、英検、漢検など、書道、図工、スポーツなどの入賞などが加点されるというわけです。幸い、真面目な女子の長女は小学校の成績は無難に良い方でしたし、書道、図工なども入賞したことがありました。良かったなと思うことは、オープンキャンパスに参加し、個別相談を受けたことです。個別相談が一番正確で有用な情報が得られたのではと思います。

推薦入試の特性上、専願になりますが、学校側の視点でいえば、推薦入試で獲得したいのは「この学校で学びたいという強い意欲を持っている生徒」や「この学校で華々しく活躍して欲しい生徒」ということだと思います。この学校で学びたいと思う生徒と学校側が相思相愛なのですから、間違いありません。推薦入試で入学してきた生徒は、進学後でも学習やその他の活動へのモチベーションが高い傾向があるとのことです。

また、充実した中学生活を楽しんでいる生徒が多い印象です。もし志望校や検討中の学校が推薦入試を取り入れているのなら、一度推薦入試の利用を検討してみるのも良いかもしれません。何よりも、まずはオープンキャンパスに出かけ情報を入手することです。

[執筆者]

樋口 直彦先生
医療法人藍整会なか整形外科 理事長・西院院長

[プロフィール]
帝京大学医学部卒業。その後、数々の病院で勤務し、2021年1月に医療法人藍整会「なか整形外科」の理事長に就任。

バレーボールVリーグのサントリーサンバーズのチームドクターも務める。骨折治療をはじめ関節外科、スポーツ整形外科を専門に治療。
Vリーグ サントリーサンバーズの選手の治療の経験を含めて、スポーツ整形外科医として、患者さんの個々のケース、タイミングを共に考え最善の治療を行なっている。

医療法人藍整会なか整形外科京都西院
リハビリテーションクリニック
https://nakaseikei.com

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