[お医者さんに質問]幼少期の習い事や好きだったもの・ハマったものを、なか整形外科理事長、樋口先生にお話しいただきました!

子どもの頃に読んだ漫画が役に立つ?!今回はそんなご自身の体験について医療法人藍整会 なか整形外科理事長、樋口 直彦先生にお話しいただきました。




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勉強は全然、していませんでした。
私は、中高といわゆる進学校ではなく、塾にも通ってなかったので、高校卒業時に医学部受験をせず、21歳で偏差値30台からの医学部受験をしました。
医師を志したのは父親が医師だったこともあるとは思いますが、21歳になるまでに人生に悩みに悩んで色々な経験をした結果でした。

一般的な医師とは経緯が違うので、参考にならないかもですが、私自身、幼少期にハマっていて今もハマっている漫画が記憶力を高めるのにとても有用だったと感じています。そして医師を志したきっかけも漫画にあります。漫画を読みあさり、いろんなことにチャレンジした結果、私の人生の選択は医師となりました。
この話はとても長くなるので、ここでは省略しますが、漫画による記憶力の向上の効果を話したいと思います。

週刊誌で漫画を読むことがメインでした。
漫画は主に単行本でなく連載中の週刊誌で読むことがほとんどでした。
月曜日には3誌、水曜日に2誌、木曜日に2誌といった感じで、毎週たくさんの連載漫画を読み続けていました。中には10年を超える大作もあり、毎週、毎曜日に物語を記憶から引っ張り出し、それをつむぎ、記憶にしまうという作業を繰り返すのです。
恐らく毎週50作品くらいの作品の記憶を引っ張り出し、つむいで、しまう作業を繰り返します。有名な作品はあの作品もあの作品も連載で読んだのが自慢ではあります。
よほど気に入った作品や、マイナーな雑誌で連載している漫画は単行本を購入して読みます。
単行本は読み返すことができますが、週刊誌は立ち読みか、捨ててしまうので読み返すことはできません。
そう考えると、読み返すことができるくらいの記憶が必要になってくるのだと思います。この毎週、毎曜日の繰り返しによって、私の記憶力はかなり高いものになったのではと推測されます。

漫画を読む習慣が、今の自分を形づくっています。
私は、決して勉強は得意ではありません。中高と勉強したことがなかったので、勉強の習慣がないことにより、じっと座っていることが苦手です。
それでも、入試や国家試験は意外とクリアできました。偏差値30台からの医学部受験も指南できます。

その礎は、週刊誌で漫画を読み続けた記憶力にあると思います。正確な記憶力には自信はありませんが、物語をつむぐような記憶力には自信があり、マークシートで問われるような試験ではその力を存分に発揮します。
特に医師国家試験では、選択肢の中からも答えが見えるくらいで、医師国家試験はそれほど苦労せずに、良い成績で合格することができました。また、医師になってからもこの記憶力は、とても役にたっています。多くの患者さんの物語をつむいでいく必要があるからです。

このことから、漫画が大好きなお子さんには、漫画を取り上げることはせずに、週刊誌を買ってあげてください。
幸い私の母親が漫画好きで、自然と幼少の頃から週刊誌で何誌も漫画を読んできました。
漫画は私の師匠であり、友人であり、家族です。

[執筆者]

樋口 直彦先生
医療法人藍整会なか整形外科 理事長・西院院長

[プロフィール]
帝京大学医学部卒業。その後、数々の病院で勤務し、2021年1月に医療法人藍整会「なか整形外科」の理事長に就任。

バレーボールVリーグのサントリーサンバーズのチームドクターも務める。骨折治療をはじめ関節外科、スポーツ整形外科を専門に治療。
Vリーグ サントリーサンバーズの選手の治療の経験を含めて、スポーツ整形外科医として、患者さんの個々のケース、タイミングを共に考え最善の治療を行なっている。

医療法人藍整会なか整形外科京都西院
リハビリテーションクリニック
https://nakaseikei.com

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