結婚3年目のご夫婦であるタクヤさんと美月さん、美月さんが久しぶりに義実家を訪ねたところ、建築工事の真っ最中でした。義兄カズヤさんが住む家を義実家の敷地内に建てていると聞いていたのですが、義母に室内を見せてもらったところ、義兄が単身赴任で住めなくなったから住んで欲しいと言われて・・。タクヤさんと話し、貯金もできるからと3年間だけ住むことにしたのですが・・
嘘から始まる敷地内同居[2]単身赴任と結婚は・・嘘!?
そして義実家の敷地内に建てられた家が完成し、
私とタクヤは早速引っ越すことに・・
「ふぅー、疲れた~! よし、これで最後、と。」
「ありがとう」
なんとか最後の段ボールを運び終えたタクヤが言いました。
「・・そうだ。今日は母さんが夕飯を準備してくれてるって!」
「えっほんと?今日は疲れてたからうれしい!」
ありがたいなー、と思っていると
「やっぱり、母さんたちが近くにいると、メリットの方が大きいよな~」
と大きく伸びをしながら呟くタクヤ、
そして夕飯をご馳走になるために義実家へ行きました。
「タクヤ、美月ちゃんお疲れさま~!」
早速義母が迎えてくれました。
「美月ちゃん~、お手伝いに行けなくてごめんね。プライバシーもあるから、と思って・・」
「お心遣いありがとうございます」
お義母さん、いろいろ考えてくれてたんだ・・うれしい。
素直にそう思っていたのですが・・
「そうそう、母さん、俺たち平日不在にするから、何かあった時のために鍵預かってて!」
「え!」
突然タクヤが義母に家の鍵を渡しているのを見て、「どうして一言話してくれないんだろう」とモヤモヤ・・
「そうね~、念のためにね!美月ちゃん大丈夫!勝手には入らないから!」
義母にそう言われ、断る理由も見つからず・・
「あっ・・はい。」
と答えたのでした。そこへ、
「ただいまー」
と帰って来たのは義兄カズヤさん、
「あっ美月ちゃん、こんばんはー!」
「お義兄さんこんばんは~」
と挨拶していると義母が
「あらっ、今日は早かったじゃない!お風呂先にする?それともごはん?」
「ごはん先に食べる」
そう言いつつ、立ち止まっている義兄をよそに、
「お義母さんの肉じゃがおいしかったです~」
「え!うれしい~!」
義母と話していた私。すると
「美月ちゃんさあ・・俺、単身赴任もしないし結婚もないから」
と突然言われてビックリ・・!
そして何故か焦った表情の夫と義母・・
「え?」
訳が分からない私を置いて
「着替えてくるわー」
と立ち去ってしまった義兄、
「どういう・・こと?」
と、思わずタクヤに聞いたのですが何もわからないまま・・モヤモヤだけが残って・・
[3]に続きます。
「嘘から始まる敷地内同居」は毎日更新します。お楽しみに!
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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本・編集]ママ広場編集部 [作画]dechi