前回のお話
授かり婚がきっかけで義家族と同居しているカエデさんは、義母に言われるまま仕事を辞めて専業主婦として義家族に「寄生している」と見下されながら全ての家事や雑用をひとりでしています。長女フウカちゃんが小学1年生になるタイミングで義母から成績のことで「はずかしくないように。」と言われ、習い事をさせることにしました。
義家族と完全同居[8-1]1日中忙しい専業主婦に「そろそろ働いたら?」
カエデさんが色々な習い事と料金を調べてまとめ、義母とユウタさんに見せました。
「ジュン君も来年小学生だし、一緒に通わせた方がいいと思うの。男の子だし。」と、義母はフウカちゃんとは違って長男ジュンくんには就学前学習が必要だと思っているようです。一方、ユウタさんは料金が気になるようで「意外と高いな」と渋っていました。
すると、義母が「あっ!そうだわ!カエデさんそろそろ働いたら?」と、まるで良いことを思いついたかのように言いました。「ユウタだけ働いてるのもねぇ。子ども達も大きくなってきたし」と言うのです。義母に言われるがまま退職し、それからずっと家で家事や雑用を1人でこなしているカエデさんは思わず「えっ?」と声に出てしまいました。
ユウタさんも「そうだな。フウカのお迎えとかは母さんにお願いすればいいだろ?そろそろ甘えてないで塾代くらい稼いでよ。」と当然のように言うのを聞きながら、カエデさんはうつむいて「甘えて・・・そんなふうに思ってたんだ・・・」と心の中でつぶやき、ギュッと握った拳を見つめていました。
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
9歳男児6歳女児の2児の母です。