前回のお話




たつきはまるでだれも必要としていないかのようにいつも走って行ってしまう。
たつきと過ごす時間の中で「共感」できるものが少なく、子育てに物足りなさを感じる事に気づいてはいたけれど考えないようにしていた。頭によぎる言葉を検索しもう逃げられない事実を知ってしまったら、受け入れられるかどうかなんてわかりもしないから・・・。
検索した画面に並んだ言葉はたつきの説明書のような文章ばかり、チェック項目が全てあてはまって調べれば調べるほど怖くなった。そう、怖いのは・・・「障害があるのかもしれない」という問題ではなく、自分の中に生まれた疑わしい気持ちだった。私は今まで通りあの子を可愛いと思えるのだろうか?今まで通り愛せるのだろうか?・・・私は最低の母親なんじゃないか?そんな事を考えてしまう時点で母親失格なのでは??自閉症の特性がわかっても問題行動の解決策は全然出て来ずわからない・・・私なんかがたつきを育てていけるんだろうか。自信が持てない・・・何もかもが不安で仕方なかった・・・。

【第6話】につづきます。

NEGI
専業主婦をしながら、知的障害を伴う自閉症児・長男たつきの事を母親目線で漫画を描いています。
Instagram:(@negiii51
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[監修:ママ広場編集部]

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