前回のお話
自閉スペクトラム症と中度知的障害をもつ4歳ゆみかちゃんを育てているあやこさん、バスが到着して乗り込もうとするも「うしゃぎのおやこ・・」と呟いて動こうとせず・・手をぐいっと引いた途端、地面に寝転がって泣き叫ぶパニック状態のゆみかちゃんを見て、声を掛けてきた女性に説明したものの、「大丈夫よ。子どもはみんなママが大好きだから」と言われてしまい・・
障害児のママは神様に選ばれたと言われて[3]
泣き叫んで暴れるゆみかの腕と足を抱きかかえるも、
「うわあああああああ!!」
暴れ続けて頭を強く降るゆみか、
なんとかバスに乗り込むも、なんとか抵抗しようと、私の顔や腕を引き離そうとするゆみかと私を見る周りの冷たい視線・・
「あっ!」
「うわあっ」
「あああ!」
大声を出すゆみかに、後部座席に座っていた学生の
「うるさっ・・」
という声や、
「あのおねえさん、ないてるー」
「しーっ、バスの中では静かにしなくちゃダメでしょ」
そう話す親子の声が聞こえてきて、
きっと誰も悪くない。
ゆみかだって悪くない。
・・いや違う。母親が悪い、と言われるんだ・・。
どうして、こんなに生きづらいんだろう?
そう思いながら、
「・・ごめんなさい。バス降ります」
乗ったばかりのバスから降りました。
続きます。
植木千尋
ブロブフィッシュ似の主婦です
知的障害を伴う自閉症児を子育て&溺愛中