前回の話
ユイナさんに食事の用意ができたと知らせに来てくれたユメちゃんに「何かあったんじゃないの?」とたずねると「みんなとご飯食べたらわかります」と言うだけだったのですが・・食事の場は弟ソウマくんの自分自慢とお母さんの娘自慢の話ばかりで・・(汗)ソウマくんの姉ユメちゃんをバカにしたような態度を見て「あぁ・・これを知ってほしかったのか」と思ったユイナさんは・・
姉と比べられて育った私[9]パパとママの本当の子じゃないって言われた
ユメちゃんの方に歩み寄ったユイナさんが
「・・ユメちゃんはさ、何をするのが好きなの?」とたずねると、
「・・絵を描くのが好き。でも・・塾の勉強があるからあんまり描けない・・」と答えました。
すると、
「え~絵!?」と大きな声がしたかと思うと。
「そんなこと言ってるから塾のクラスも落ちるんだよ。ママにも怒られてたしぃ」とソウマくんが半笑いで言い・・
「ちょっとソウマ!やめて!」とサナさんが止めました。
ソウマくんのバカにしたような態度にキレたユイナさんは
「・・・(怒)ソウマは意地悪だねえー!
そんなに性格悪いの、誰に似たの?ばぁば?それとも元からかな?」そう言うと、
「ちょっとユイナ!なんてこと言うの!?」とお母さんが怒りだしましたが、
「努力してるのにさ。比べて少しでも劣ってたらそんな風に言われちゃうの、ユメちゃんがかわいそう」と続けるユイナさんに、
「・・ちょっとユイナ、ユメがかわいそうってどういう・・」とサナさんが聞くと
「お姉ちゃんはいいよね」
「ずーっと『できる側』のお姉ちゃんは、否定されることも比べられることもなくて・・
どれだけがんばっても誰も認めてくれない、守ってくれない・・そんな気持ち、わからないでしょう?」
そうユイナさんに言われて
「・・それは・・」と言葉に詰まるサナさん、
「この田畑家にとって『恥ずかしい存在』だった私みたいに、ユメちゃんがなったらどうするの?」とユイナさんが言うと、
「・・もうなってるよ」と言い出すユメちゃん・・
「・・ユメ?」と驚いてサナさんがたずねると
「どうしてユメだけできないのって・・ユメのママとも・・パパとも違ってるから」
そう言うと、目に大粒の涙を浮かべながら
「ユメは・・パパとママのほんとの子どもじゃないんじゃないかって」と言い・・
そう言われたサナさんは・・愕然とするのでした・・。
最終話に続きます
ママ広場オリジナルマンガ「比べられた姉妹」は毎日更新します。おたのしみに!
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※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本]ママ広場編集部 [作画]コハダさんさん
コハダさんさん
アニメ好きのじぃじ、お茶目なばぁば、ダウン症の優しい弟に囲まれた日常を描いてます。