義実家の敷地内に建てられた家が完成し、早速引っ越しすることにしたタクヤさんと美月さん、なんとか荷物を運び終え、義母が夕飯を用意してくれたので義実家に行きました。少しして、義兄カズヤさんが帰って来たのですが、何やらじっと美月さんを見ていたかと思うと「俺は単身赴任もしないし、結婚もないから」と言い部屋を出て行ってしまいました。驚く美月さんと、何故か焦った様子の夫と義母・・。その後、何事もなかったように時間は過ぎたもののやっぱり納得がいかず・・
嘘から始まる敷地内同居[3]他に隠してる事ないよね?
義兄カズヤさんに言われた、「俺は単身赴任もしないし結婚もない」という言葉の意味・・
一体なんのこと?どうにもモヤモヤして納得がいかない私は、タクヤを問い詰めました。
「タクヤ!どういうこと?お義兄さん単身赴任も結婚の予定もないってなに!?」
すると困ったような表情でタクヤが・・
「あー・・あれね、うん・・そうそう、聞いてたんだけど、もう俺らが住むって決まってたしさ~」
聞いてたって・・!
住むって決まった後だからって・・やっぱり納得できない!
「それでも、話して欲しかったよ。こんな、だまし討ちみたいな状態なんて・・」
タクヤにそう言うと
「ごめん!ごめん・・母さんも美月に住んで欲しいって言ってたし、貯金もできるし・・。言わないことがそんなに問題になると思ってなかったんだ・・」
申し訳なさそうに言うタクヤに、もしかしたら?と思い
「・・もう、隠してることないよね?」
と念押しで聞いたところ
「ないない!」
そう即答した後で
「3年くらいで出て行くって伝えてあるから!引っ越しも終わったところだし・・しばらくは・・な?」
とやんわり説得され、
どちらにしても、引っ越ししたばかりですぐ引っ越しするわけにも行かず、
そのまま敷地内同居を続けて行くこととなったのですが・・
[4]に続きます。
「嘘から始まる敷地内同居」は毎日更新します。お楽しみに!
--------------------------------
※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本・編集]ママ広場編集部 [作画]dechi