前回の話
妻カナコさんに与えた1日のスケジュール通りに全てこなすことを求める夫タクマさんは毎日妻ができているかスケジュール表を見てチェックします。頑張っていたカナコさんでしたが、妊娠してからはつわりが予想以上に酷く、常に気持ちが悪くて思うように動けないことが増えました。タクマさんは「体調が戻ってからでいいよ」とは言いますが、与えた家事を代わってくれることはありませんでした。そのうち、動けずに座っているカナコさんのことを疑い始め、「気持ち悪いのは仕方ないよ、今から夕飯の支度をして」「サボりたいだけじゃない?」と言うようになりました。
愛した人はモラ夫でした[12-1]涙がとまらない妻
「ごめんなさい今はムリ、ムリなの」涙が流れて、止める事ができませんでした。
妊娠中ということもあり、情緒が安定しなかったのもあると思います。
夫は大きなため息をついて「もういいよ」と言いました。
「今からこんな感じだと育児できるのかな、カナコは。今から心配だよ。」
そして、「予定は狂うけど僕は外で食べてくるから。早く泣き止んでお風呂の掃除だけはしておいて。わかった?」と言い残して、1人で夕飯へ出かけて行きました。
妊娠中のカナコさんを置いて自分だけ食事に出て行ってしまいました。「予定が狂う」「僕は外で食べてくる」「お風呂の掃除だけはして」などのことばから、妊娠中のかなこさんよりもとにかく自分が優先なのだな、と伝わってきますね。
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ホッター
3歳の男の子を子育て中。ドタバタ絵日記マンガを描いています。