虫歯のなりやすさ・なりにくさってどこで決まるの?こどもと女性の歯科クリニック院長、岡井先生に伺いました!

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虫歯のなりやすさ・なりにくさってどこで決まるの?
今回はそんなお話を普段からお子さんやそのお母さんの治療も多く行っている、こどもと女性の歯科クリニック院長、岡井有子先生に伺いました。

虫歯になりやすい・なりにくいってありますか?

虫歯は、
a唾液の性質
b汚れの程度
c虫歯の菌の数 で決まります。
a唾液の性質は(1)酸性度(2)緩衝能(かんしょうのう)で決まるのですが、(1)歯はpH5.5以下で脱灰(だっかい/歯のエナメル質からリンやカルシウムが溶け出すこと)されます。
もとから酸性度の高い唾液だと何かを少し食べただけでpH5.5以下になり歯が脱灰します。
緩衝能は、酸性に傾いた唾液を元に戻す性質の事をいいます。
緩衝能が低いと唾液が長い時間酸性ですのでこれも歯が脱灰されやすくなります。
これらの唾液の性質は、個人差があります。
わずかですが、汚れが残り、あまり歯磨きをしないのに虫歯にならない子もいます。
酸性度が低く緩衝能が高いのですね。
あと、よくいわれる虫歯菌のうつる時期(感染の窓が開く時期)は、1歳半から3歳です。
その時期だけは、お箸などの共有やペットボトルの回し飲みをやめましょう。
また、唾液の性質は変えることができます。
酸性度が低く緩衝能の高い唾液は、刺激唾液とよばれるもので、マッサージなどの刺激を与えることで出てきます。

生活習慣の中で気を付けることは?

アメ・グミ・キャラメルが虫歯になりやすいですので、お子さんのおやつを選ぶ際には、毎日グミということにならないように気を付けましょう。
スナック系は虫歯になりにくいイメージですが、歯の噛む面にこびりついてなかなか取れないことがありますので、気を付けましょう。

子どもが歯医者さんを怖がらないか心配です

歯医者さんには虫歯がないうちに行きましょう!
虫歯になってから行くと怖いところというイメージだけが残ってしまいますので、お子さんがかわいそうです。
当日何もできない状態になっても、当院はもちろん迷惑になりません。
他の歯医者さんも恐らく問題にならないかと思います。
また、ご両親が一緒だと甘えることが多いので、親子分離で治療を行ってくれるようなクリニックを選びましょう。
そしてなるべく小児歯科を専門とされているところに行きましょう。
こどもの対応に慣れているところがお勧めです。
何度も通ううちに場所になれますし、痛いことをしないとわかれば、楽しく通ってくれます。
当院は居心地が良いのか、子どもたちが帰らなくなり、ご家族が困ってしまうケースも見受けられます。
お子さんのためにも、良い歯医者さんに巡り合えるといいですね。

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