ある日、美月さんが庭にいると、お母さんとご近所さんの話す声が聞こえました。「タクヤくん戻ったのね~。じゃあお孫ちゃんも?」「でもお嫁さんが働いているから。まあ、そのうち辞めてもらうけどね」と言われ、「は?仕事を辞めてもらう?孫の世話?」とモヤモヤすることだらけで・・。夜ご主人に「お義母さん達にずっと住むって言ってないよね?」と確認すると「なんだそれ!気にするなよ!」と言われて・・
嘘から始まる敷地内同居[6]隣の義実家からいつも監視されるストレス
そして朝、
「タクヤおはよう~」
「おはよー」
「あー、今日もいいてん・・」
ベッドから起き上がって、寝室のカーテンを開けたところ
ギョッ!!
「おっ、お義母さん!?」
義父母の家の窓からこっちを見ているお義母さんの姿が・・!
そして別の日には・・
ピンポーンッ
「こんにちは宅配便です。・・ありがとうございます!」
「・・なんだろう?私宛?なんか頼んだっけ?」
突然届いた宅配便に思い当たらず、なんだろうと思っていると
ピンポーンッとインターホンが
「はーい」
と出てみると・・お義母さんでした。
「・・あれ?お義母さん、どうしました?」
「その荷物、私のなのよ~」
「え?」
その荷物とは・・さっき受け取った荷物のこと!?でも・・私宛のはず・・
「美月ちゃんごめんなさい!」
突然謝ったかと思うと
「美月ちゃんの名前を借りたのよぉ~。」
「ほらっ!この間美月ちゃんが買ってた「し・た・ぎ」!可愛くってお揃いにしちゃった~」
「・・・!?」
これは・・一体・・
そしてまた別の日のこと
「ただいまーっと・・あれ?洗濯物がたたまれてる・・?」
朝干して行ったはずの洗濯物がたたまれていました。
すると、帰りを待っていたかのようにお義母さんからメールが・・!
「美月ちゃんおかえり~!雨が降りそうだったから、洗濯物取り込んであげたわよ!」
「え¨っ・・ありがたいけど・・勝手に家に入ったんだよね・・」とモヤモヤ・・
そしてまたまた別の日、深夜2時のこと、
プルルルルッ、プルルルルッ、プルルルルッ・・
こんな時間に電話?と思いながら出てみると
「・・はい」
「あっ!もしもし?美月ちゃん?」
・・お義母さんでした。
「まだタクヤの車がないみたいなの!美月ちゃん、何か連絡あった?」
「あー・・今日は泊まりだって聞いてます」
寝起きで頭がぼーっとしながらも答えました。
「えっ!?今までそんなことなかったじゃない!何かあったのかも・・連絡してみて!」
「すみません・・明日も仕事なので・・」
そう言って電話を切ったのですが、
・・お義母さん、もしかして・・この家ずっと見てる?こわいんだけど!
とイライラが止まりませんでした・・。
[7]に続きます。
「嘘から始まる敷地内同居」は毎日更新します。お楽しみに!
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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本・編集]ママ広場編集部 [作画]dechi