2児のママで、実話を元にした漫画を描いているゆーとぴあさんから、発達障害の姉がいる女の子のお話です。小学2年生の樹里ちゃんには小学4年生の姉・海ちゃんがいます。海ちゃんは発達障害で、お母さんは海ちゃんの育児に疲れていて・・・。
姉育てに疲れて一時保護所に入った話【1】
小2の樹里ちゃんには、2つ上に小4の姉・海ちゃんがいます。
いつも暴れている海ちゃんを見て、小2ながら何か普通ではないと感じていた樹里ちゃん。
「おかーさん、お姉ちゃんって支援級なの?」
ある時、お母さんに聞いてみました。
「そうなの、発達障害なの。それよりおつかい行ってきて!お姉ちゃんも一緒にね。車に気をつけて!」
お母さんはそう言って樹里ちゃんに財布を渡します。
海ちゃんは発達障害で精神年齢は5歳位。樹里ちゃんと同じ小学校の支援級に通っていました。
「じゅりちゃん!お菓子買って!これっ」
「え?」
スーパーにおつかいに行くと、お菓子をねだる海ちゃん。
「ダメだよ!お母さんから頼まれたやつ買わなきゃ!」
樹里ちゃんは海ちゃんを説得しますが
「ヤダーー!」
海ちゃんは聞き入れてくれず駄々をこねて泣き出します。
「うわーーーん買って買ってーーー!じゅりちゃんのケチー」
「ちょっ騒がないで!恥ずかしいよ!」
「買う買うー!」
大きな声で騒ぐ海ちゃんに焦って注意する樹里ちゃん。
「もうお家帰るよ!お母さんに怒られちゃうよ!」
「うわーん」
「た、、ただいま、、つ、、疲れた、、」
おつかいから帰宅した樹里ちゃんは疲労困憊。
海ちゃんはお菓子を買ってもらいご機嫌です。
「ありがと。じゃっ樹里ちゃんご飯作ってね。ママは洗濯取り込むね。海ちゃんは宿題やってね!」
おつかいが終わると、次はご飯の支度を頼まれます。
海ちゃんは勉強ができるタイプの発達障害で、なかなか周囲の理解は得られませんでした。
「出来た!わーいヤッター!」
あっという間に宿題を終わらせ駆け出す海ちゃん。
「あっ外出ちゃダメだよ?」
樹里ちゃんはご飯を作りながらも海ちゃんの様子を気にかけて声をかけます。
「ごはんできたよー」
「本当に樹里ちゃんは頼りになるね!ありがたいよー」
海ちゃんの育児で精一杯なお母さんが頼りにしていたのは樹里ちゃんでした。
樹里ちゃんは疲れているお母さんに代わって家事をしていました。
姉の面倒をみたり家事をするのが当たり前。
これが小2の樹里ちゃんの日常でした・・・。
ゆーとぴあ
事実を元にした子育て漫画を描いてます。
長男、仙尾部奇形腫という珍しい病気。
次男、発達障害で特別支援学級に在籍しております。
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お母さんを助けようと海ちゃんのお世話や家事までこなす樹里ちゃん、背負っているものが・・とてもたくさんありますね・・。
[ママ広場編集部]