前回の話
ゆかりさんの夫ともやさんの実家に君臨している義祖父母は嫁にばかり厳しく、同居している義母よしこさんは嫌味を言われながらも義父は何も言わず庇ってもくれないので、ひとりで全ての家事と家族の世話をしていました。ゆかりさんは、よしこさんが転びそうになった義祖母を支えて骨折し入院したのを機に義実家で家事や家族のお世話をするためしばらく滞在しますが、近所の人たちに『義母のように家事ができずいつも義祖父母に怒鳴られても頑張る健気な孫嫁』をさりげなくアピールし味方につけたことで義祖母は嫁いびりの悪評が立ってしまいました。更にともやさんは、何も言わない義父も含め、このままよしこさんをこき使い続けるのならよしこさんを家に連れて帰ると宣言しました。嫁に出て行かれては恥ずかしいと、義実家の人々は少しずつ変わり始めました。「一緒に暮らさない?」と提案する息子夫婦の気持ちを嬉しく受け止めながらも、よしこさんはこれまで通り義実家で暮らすことを選びました。
家庭内カースト[19-1]嫁を気遣い始めた義祖父母
その後、義実家では「よしこ!お茶」と言う義祖父の声。義実家に日常が戻ってきたようです。
ところが。
出したお茶を「ぬるい」を言われ、よしこさんが「あらすみません、いれ直しましょうか」と言うと、よしこさんの方を見ぬまましばらく沈黙を置いた義祖父は「・・・いや、いい。」と短く言いました。
また、義祖母もいつものように「よしこ!はやく買い物に行ってこんか!」とよしこさんを怒鳴りつけましたが、「あっすみません、洗濯が終わったらすぐ行きます!」と慌てて立ち上がろうとしたよしこさんが骨折した足をかばうのを見ると、「いや・・・いい、行ってくる。」と言ったのです。
明らかに変化が起きた義実家です。
これまで当たり前のようにお嫁さんであるよしこさんをお手伝いさんのように扱ってきた義祖父母ですが、近所の人やともやさんにズバリと言われたり、本当によしこさんに出て行かれてしまっては困ると焦りを感じたようですね。
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※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
9歳男児6歳女児の2児の母です。