前回の話
突然「こいのぼり買っちゃいやだあぁああ!」と泣き出したひなちゃん、翌日幼稚園に登園した際、先生に、いのくんにあげるために、ひなちゃんが鯉のぼり作りをがんばっていると聞き納得するいよさん、ひなちゃんも義父も義母も・・みんながいのくんに鯉のぼりをあげたいんだ!愛されてるなぁと感じて・・
マンションなのに2mの鯉のぼり[10完]義父母も感動!これ以上の飾りはない!と迎えたこどもの日
そして迎えたこどもの日当日、
「こんにちは~!ひなちゃん~!」
「じいじ、ばあばいらっしゃい!」
「ところでいよさん、結局兜はどうしたの?」
「鯉のぼりも・・結局『買わない』しか言わないで、間に合わなかったじゃないか」
こどもの日のお祝いにやって来た義父母が、そう問い詰めると、
「お義父さん、お義母さん」
「みて!じいじ、ばあば!」
いよさんとひなちゃんが義父母に声を掛けて差し出したのは・・手作りの鯉のぼりと兜・・!!
「まぁ・・!」
「上手だなぁ、ひなちゃんが作ったのかなぁ?」
驚いて義父と義母がたずねると、
「ひなね、いのくんにいっしょうけんめいつくったの。このいろ、ひながぬったの!きれいでしょーいのくんのすきないろなんだよー」
といのくんのほっぺにギュウッとしながらひなちゃんが言うと、
「・・・お義父さん、お義母さんすみません、これ以上に飾りたいと思う物がなくって・・」
いよさんがそう言うと
「何言ってるんだ、あるわけないじゃないか!」
「そうよ、最高の五月飾りだわ!」
義父母も大きくうなずいたかと思うと・・
「・・ごめんなさいね。実は少し前に友達が、孫に買った兜を自慢してきて・・それで私も立派な兜を買うんだ!ってちょっと躍起になってたみたい・・」
「俺はなぁ、会社の同僚がなぁ・・すまん」
「いえいえ(にっこり)」
それぞれ謝る義父母に対して笑顔で答えるいよさんは、
子ども達の為に、立派なものを買いたいと考えてくれたことに感謝しつつ、娘の作った可愛らしい飾りを眺めながら、楽しくお祝いすることができたのでした・・。
素敵なこどもの日を迎えられますように!
完
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※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
脚本・編集・作画:めめ
めめ
のらりくらりと育児をしながら日常のイラストを描く3児の母。