前回のお話
ゆみかちゃんの叫び声が響き渡るバスの中で突き刺さる冷たい視線・・堪え切れずに、バスから降りたあやこさんはタクシーに乗り換えて「はるにれ福祉総合センター」へ、ゆみかちゃんの手を引いて未就学児の発達支援の場所を教えてもらうと・・
障害児のママは神様に選ばれたと言われて[5]
「こども発達支援はるにれ」に到着したゆみかちゃんとあやこさん、
「ゆみか、靴のまま入っちゃダメよ」
そう声を掛けつつ、施設にいる他の子どもたちに目が行ってしまい・・
「オレのばんですー」
「まだ遊んでるもん!」
と仲良く話している子どもたちを見て
(あの子たち、ゆみかより小さいけど会話できてる・・)
また別の場所では指導員の先生話す子どもの姿が・・
「せんせーみてみて!ナナ4歳になったから、ばぁばからキラキラビーズもらったの」
え・・ゆみかと同じ年?
発達に問題があるとは全く思えないけど、
療育の場って、発達遅れの子が集まるはずなのに、あんな悩みなさそうな親子まで・・
あんな子だったら『ママは神様に選ばれた』って言われても素直にうれしいのかな・・。
『他人と比べてはいけません』って何度も言われたし、頭ではわかってる。でも・・
差を感じて胸が痛くなってしまう・・・
そんな私は、ダメな母親なんだろう。
そんな思いがあやこさんの頭を駆け巡り・・
続きます
植木千尋
ブロブフィッシュ似の主婦です
知的障害を伴う自閉症児を子育て&溺愛中