1歳からの声かけ。語彙を増やすためにできること
幼少期に子どもの語彙を増やすには特別に何かをすることはなく、最初は日常生活の中で増やしていくことが可能です。その方法を今回お伝えしたいと思います。
私の子どもは1歳半の時、指差しで自分の要求を伝えることはできていましたが、発語としては、ちょうだいの「だい」、ありがとうの「とう」などでした。
絵本も読んでいるのにどうして言葉をあまり発しないのだろうと考えた時に、私自身が子どものやりたいことを汲み取りすべて先にしてあげていたことが原因なのではないかと考えました。
子ども自身も指差しをするだけでわかって貰える、要求が叶えられるので楽です。わざわざ話す必要がありません。
そこで子どもの要求を言葉に変換することにしてみました。
子どもが要求、指差しをしてきた場合要求を言葉にして伝えることにしたのです。
例えば、コップを指さしたら「のどが渇いたの?お水ちょうだい、っていうのよ」「はい、どうぞ」のように要求を言葉にして言い方を教えました。
どんな場面でどんな言葉を使えばいいかを日常生活の中で自分自身が言葉で伝えるようにしました。行動に言葉をプラスすることで子どもも理解し、この行動(例えばご飯が食べたいとき)はこう言えばいいんだな。もっと食べたい時はこうすればいいんだな。と少しずつ覚えていきます。
また、音を出すためには口の筋肉を複雑に動かさないと音が出せませんし、舌もうまく使う必要があります。そのため「あ」の音を出すために私自身が口を開けて「あー。あー。」と口の動きを見せて子どもにもまねっこをしてもらうようにしました。もちろん最初からうまくはいきませんので、毎日時間がある時にまねっこ時間を作って行っていました。
子どもの発語や語彙力の増え方には個人差も大きく関わってきていますよね。
そのため、1歳半健診で指摘された場合は専門機関で相談することで色々な方法がわかることもあります。一番は親が焦らないこと。
子どもたちは毎日毎日成長していきます。絵本を読み、正しい文章を伝え、言葉の使い方を日常生活の中で伝えていくことで語彙力が増えていくと思います。
[執筆者]
椎名 寛依(ひろえ)
[プロフィール]
1991年幼児教室開校し25000人の親子の成長に関わる。
通室するママ達から「家で何をしたらいいですか?」「0歳児に何をしたらいいですか?」と質問を多く受けたことから、
2017年「10秒から始める知育遊び」メソッドを開発。
2020年オンライン&サロンにして実践できるようにサポート強化をおこない、
現在は、家事のついでにできる知育遊びを広めるために活動中。
[メディア実績]
「知育おもちゃの作り方&遊び方」台湾と日本で出版
ちばTV「東国原英夫のそのまんまでは通しません」に出演
レインボータウンFM、京都FMに出演
子育て塾HUG
https://www.hug-kosodate.com/