前回の話
タクマさんに対するアユの気持ちを知っているにもかかわらず、好きでもないタクマさんと付き合ったサユリ。その理由は、サユリがアユに恋愛感情を抱いているからだということがタクマさんによって明らかになりました。サユリは、自分が邪魔をしないとタクマさんとアユが付き合い、それまでのようにアユと一緒にいられなくなってしまうと思っていたのでした。
友達の彼氏[14]ごめんね・・
サユリ・・・まだ浜辺にいるのかな。風邪いたりしないかな。
サユリは今、何を考えてるんだろう・・・。
ロッジの部屋でサユリを待ちながら、サユリのことを考えていた。
サユリが私のことを恋愛感情で好き・・・。
さっき浜辺でサユリが言った言葉。
「わたしがタクマと付き合わなかったらアユがタクマと付き合ってわたしのことなんてどうでもよくなるんでしょ?」
「ホントはアユとふたりで行きたかったのに・・・」
そんな言葉を思い出していたら涙が溢れてきた。
「ごめんねサユリ」
サユリとの出会いは、サユリが突然声をかけて来てくれたあの日・・・。
「さっき軽音サークルでボーカルやってた人だよね?すごく素敵でした!」
サユリが声をかけてきて、そう言ってくれた。
「わたしすごい音痴で・・・だから歌うまい人、ほんとにすごいなあって思うんですけど・・・」
あの時、すっごく嬉しかったな。
続きます
次の話
ママ広場オリジナルマンガ「友達の彼氏」は毎日更新します。お楽しみに!
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※ストーリーは実話を元にした創作マンガです。
※登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
脚本:のきわだ
1児の母。子育てに奮闘中。
作画:コハダさんさん
LGBTQ当事者、1児の母。
里帰り育児漫画やLGBTQを絡めた創作漫画を描いてます。
監修:ママ広場編集部