「お友だちと約束があるから車で送って」常に優位な義母

翌日。朝ごはんを作るのもやっぱり私。支度ができたと声を掛けると、最初にやって来たのは義父でした。その後、眠そうに起きてきて、朝ごはんもいらないと言う伸介は、勝手に約束を破ってゴルフに行くと言い出し、「久々にひとりで行こうかな」と思っていると、話を立ち聞きして「男性の付き合いに口を挟むなんて」「ご両親がいないから?」と言う義母の権幕に、思わず謝ってしまいました。
そして週末。
「行ってきまーす」伸介が出かけて行くのを「気をつけてね」と見送った私。すると、「ミナさ~ん、私、少し体調が悪いみたいなの。お洗濯とお掃除してくれない?」義母の言葉に「はい・・」と返事をしました。

その後、家族全員の洗濯をし、全部屋に掃除機をかけ、義母に言われて紅茶を入れました。私が家事をする間、体調がわるいはずの義母はメイクをしたり、洋服を選んだり・・そして私がいれた紅茶をゆっくり飲むのでした。

義母に言いつけられたことを終えた私が「やっと終わった。まだ時間あるし・・映画ひとりで見に行こうかな」と思っていると、「ミナさん、私、お友だちと約束があるのよ。車で送ってくれる?」義母にそう言われ、「映画行く前に送れるかな」と思い、「はい」と返事をしました。

そして到着。
「ここでよかったですか?」待ち合わせ場所の豪華なお店の前で車を停めてそう言うと、「うん、ありがと。迎えは15時ねー。よろしく」という義母に、「あっ私、えい・・」と驚く私。

でも義母の耳に私の声は届かず、「バタンッ」とドアを閉めて車から降りてしまいました。「家に帰ってもすぐお迎えの時間になるし・・映画・・諦めてお昼食べに行こうかな」と中途半端な時間に頭を悩ませたのでした。
週末になり、そそくさとゴルフに出かけて行く伸介を見送ると、義母に洗濯と掃除を頼まれました。「いつものことか」と思いながら家事を終えると、義母に車で送ってほしいと言われ騒然!「映画を見に行く前に送れるかな」そう思い引き受けたものの、「迎えは15時」と指定され、映画を見に行くはずが、中途半端な時間のため、「映画諦めてお昼食べに行こうかな」と頭を悩まされていたのでした。
体調が悪いという理由で全ての家事をミナさんに代わってもらったはずの義母。ご機嫌でお出かけなのですね。ミナさんはゆっくりとひとり時間を満喫することもできないのでストレスが募りますね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:dechi