[191]突然怯えて走り出した妻は母親の幻覚を見ていた。妻は2番目に好きな人|岡田ももえと申します

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前回のお話

子どもの頃にテストの点数が悪いと公園に置き去りにされるという教育虐待を母親から受けていて心が不安定になってしまったジュリ実さんは、結婚後に夫のめが根さんから別居された事で「また置いて行かれた」と思ってしまい、ちょうどそのタイミングで同窓会で再会した元彼のろみ緒さんに依存するようになってしまいました。ジュリ実さんの行動はエスカレートしろみ緒さんと妻のめいさんの関係を壊してしまうことになり、めが根さんは別居でジュリ実さんをより不安定にしてしまったと責任を感じます。ジュリ実さんにしっかり寄り添うと決めためが根さんは夫婦で何度も話し合いを重ね、ジュリ実さんは母親と縁を切りました。めが根さんは、教育虐待を受けていたジュリ実さんの気持ちに寄り添いながらも、ジュリ実さんがろみ緒さん家族にしたことは心が不安定だからといって許される事ではないと諭しました。自分が許されない事をしてしまったことをようやく受け入れることができたジュリ実さんに、めが根さんは優しく「俺はジュリ実のことを置いて行ったりしない」と言いました。その言葉で、子どもの頃の辛い記憶と向き合うことができたジュリ実さんは、母親に公園に置いて行かれた子どもの頃の自分をめが根さんが迎えに来てくれたような気がしました。めが根さんは気分転換にジュリ実さんを散歩に誘い、二人が外を歩いていると、突然「ジュリ実っ」と怒りながら目の前に母親が現れジュリ実さんは固まります。

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妻は2番目に好きな人

母親から教育虐待を受けていた過去と向き合ったジュリ実さんは、夫のめが根さんと散歩中に突然現れた母親の姿を見て怯えて逃げ出しました。突然走り出したジュリ実さんを見てめが根さんは「えっ」と驚きます。

ジュリ実さんを追いかけ「ちょっと待って。どうしたジュリ実?!」とめが根さんが声をかけると、青い顔をしたジュリ実さんが「お母さんが追いかけてくるよぉ」と怯えて言うのでめが根さんは驚きます。なぜなら、ジュリ実さんの母親の姿などどこにもなく、ジュリ実さんが見ていたのは幻覚だったからです。

その後、めが根さんはジュリ実さんを専門機関に連れていき相談をして対処したものの、ジュリ実さんは嫌な記憶のフラッシュバックと

母親の幻覚に悩まされ、一度入院したといいます。

「長々と申し訳ないです」カフェでジュリ実さんとのことを振り返って話していためが根さんがめいさんに謝ると、「いえ、こちらこそ。色々聞いてしまって・・」とめいさんが答えました。

めが根さんからジュリ実さんの様子を聞いためいさんは「大変でしたね」と返しながら、心の中では「もう自分の所へ来ないか知っておきたかった」と思っていました。

散歩中に突然母親が現れ怯えて逃げたジュリ実さんでしたが、ジュリ実さんの見た母親は実は幻覚でした。ジュリ実さんはめが根さんと一緒に専門機関に行き相談して対処しましたが、嫌な記憶のフラッシュバックと母親の幻覚に悩まされ入院をしたこともあったといいます。めが根さんからジュリ実さんの近況を聞いためいさんは、「大変でしたね」とめが根さんの気持ちに寄り添っているように見えましたが、めいさんがジュリ実さんのことをめが根さんに聞いたのは、ジュリ実さんがもう自分の所へ来ないか知っておきたかったからでした。
ジュリ実さんの過去のトラウマを知りめいさんも同情はしたでしょうが、自分や娘に危害を加えるかもしれないと恐怖を感じたことを忘れる事はできませんよね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

[作者]岡田ももえ
自身や知人の実話体験談をブログとSNSで投稿しています!!

[編集コメント]ママ広場編集部
ジュリ実さんは幻覚を見てしまうほど強くお母さんへの恐怖が残っているのですね。

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