[190]夫に諭されようやく自分のしでかしたことを受け入れられた。妻は2番目に好きな人|岡田ももえと申します

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前回のお話

心が不安定な妻ジュリ実さんが夫である自分よりも元彼のろみ緒さんに依存していき、ろみ緒さん夫婦は離婚危機に。ジュリ実さんの迷惑行為の責任は幸せを感じさせられなかった自分にもあると考えた夫のめが根さんはジュリ実さんのためを思い一度は離婚を提案しますが、実は心が不安定な原因は子どもの頃に母親から教育虐待を受けたトラウマでした。夫婦で何度も話し合いを重ね、ジュリ実さんは母親と縁を切りました。何度目かの話し合いのときめが根さんは、ジュリ実さんがろみ緒さん家族にしたことは心が不安定だからといって許される事ではないと諭し、別居を選んでジュリ実さんに寂しい思いをさせてしまった自分にも責任があると言いました。そして「俺達は絶対に許されない事をしてしまったんだよ」とジュリ実さんの心に届くように話しました。

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妻は2番目に好きな人

「俺達は絶対に許されない事をしてしまったんだよ」とめが根さんに言われたジュリ実さんは、「許されない事」とめが根さんの言葉を繰り返し、「そっかぁ・・」「そうなんだぁ・・」と呟くと、ようやく納得できたようで「・・そうだよね」と静かに言いました。

自分のしてしまったことを理解したジュリ実さんに、めが根さんは「俺は守れない約束はできないけど・・ジュリ実の事を」

「置いていったりしないから」とまっすぐに伝えました。めが根さんの言葉を聞いたジュリ実さんは、子どもの頃に母親に公園に置き去りにされた時の記憶がよみがえりました。

そして、公園で一人で泣いていた子どもの頃の自分をめが根さんが迎えに来てくれたような気がしました。

めが根さんのおかげでずっと抱えていた辛い記憶と向き合うことができたジュリ実さんは「やっと迎えに・・」と思うことが出来ました。めが根さんは「ちょっと散歩でも行こうか」と気分転換にジュリ実さんを散歩に誘いました。

外に出て二人が散歩していると、「ジュリ実っ」と呼ぶ声が聞こえました。

ジュリ実さんを呼んだのは、教育虐待でトラウマを植え付けた母親でした。怒りの表情で「ジュリ実、あんたっ」と言いながら突然現れた母親の姿に、ジュリ実さんは「えっ」と声をあげ固まります。

めが根さんに諭されて、ようやく自分のしたことは許されない事だったのだと理解できたジュリ実さん。そして、「守れない約束はできない」と言うめが根さんが「ジュリ実の事を置いて行ったりしないから」と約束してくれたことで、めが根さんは公園に置き去りにした母親のように自分を置いて行ったりしないと安心できたジュリ実さん。ジュリ実さんは、公園に置き去りにされた子どもの頃の自分をめが根さんが迎えに来てくれたような気がしました。その後、二人は気分転換に散歩に出かけますが、目の前に突然母親が現れジュリ実さんは固まります。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

[作者]岡田ももえ
自身や知人の実話体験談をブログとSNSで投稿しています!!

[編集コメント]ママ広場編集部
めが根さんの言葉は、大人になった今のジュリ実さんだけでなく子どもの頃のジュリ実さんも救ったのですね。

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