[185]「置き去りも立派な教育」と言い切る妻の母親。妻は2番目に好きな人|岡田ももえと申します

アイコンイメージ
前回のお話

親の反対で結婚を諦めたろみ緒さんとジュリ実さんは、数年後にお互い別の相手と結婚しましたが同窓会で再会。精神的に不安定だったジュリ実さんは夫めが根さんとの関係がうまくいっておらずろみ緒さんに依存するようになり、ろみ緒さんは妻のめいさんの信用を失い離婚危機になり、ジュリ実さんもめが根さんから離婚を提案されます。ジュリ実さんがろみ緒さんに依存してしまう原因は幸せを感じさせてあげられない自分にあると考えためが根さんですが、ジュリ実さんの気持ちに寄り添い話し合いをする中で、ジュリ実さんの心が不安定なのは幼少期にテストの点が悪いと公園に置き去りにされるなどの教育虐待を母親から受けていた事にあると知ります。めが根さんがジュリ実さんの母親に話しを聞きに行くと、母親は「あの子の為にやった事」「親に背く子供には価値がない」と平然と言い放ちます。

1話目から読む

妻は2番目に好きな人

公園に置き去りにして幼い頃のジュリ実さんの心に深い傷を与えたにも関わらず、それを全く悪いと思っていないだけでなく「あの子の為にやった事」「親に背く子供には価値がない」と言う母親に、「なぜそんな酷い事を・・言えるんですか・・?」と理解できずショックを受けるめが根さん。

しかし、ジュリ実さんの母親は「酷い事?どこが?」と、全く思い当たる節がないといった様子で聞き返しました。

ジュリ実さんの母親は「あの子は気弱でビクビクして自分で何も決められない。私が決めた方が正しい道にいける」と迷いなく断言し、

「人生少しの失敗も許されないの。だから子供は勉強だけしてればいい」と持論を語りました。

さらに「点数で全てが決まるの」と言った母親は、「それにあの子ができない子だと私が恥ずかしい」とこぼしました。母親がジュリ実さんに対してしていた行動は、自分が恥ずかしい思いをしないためだったのです。

「親に恥ずかしい思いさせたい子なんている?公園に置いて行くのも立派な教育だか・・」と言いかけた母親は、何かに気付き言葉を止めました。

「えっ、な、何っ」と驚く母親。目の前でめが根さんが号泣していたのです。母親の酷い言葉の数々を聞いていためが根さんは、ジュリ実さんの辛さを思い涙が溢れてしまったのでした。

「親に背く子供には価値がない」と言い切るジュリ実さんの母親の言葉に耳を疑っためが根さんは、「なぜそんな酷い事を言えるんですか?」と問いました。すると、母親は「あの子は自分で何も決められないから私が決めた方が正しい道に行ける。点数で全てが決まるから子供は勉強だけしてればいい」と持論を語り、「できない子だと私が恥ずかしい」「公園に置いて行くのも立派な教育」と言いました。母親の言葉から、ジュリ実さんの意思は一切無視して問答無用で自分の考えを押し付けてきたことがひしひしと伝わり、ショックを受けためが根さん。ジュリ実さんの気持ちを思うと不憫で堪らなくなり自然と涙が溢れていました。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

[作者]岡田ももえ
自身や知人の実話体験談をブログとSNSで投稿しています!!

[編集コメント]ママ広場編集部
こんな母親に育てられたら子どもの自己肯定感は全く育たないでしょうね。

この記事をSHAREする