[178]夫の口から出た「離婚」の言葉に息苦しさから解き放たれた妻は2番目に好きな人|岡田ももえと申します

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前回のお話

結婚の約束をしていたのに親の反対で未練を残したまま別れてしまったろみ緒さんとジュリ実さん。時は流れお互いに別の家庭を持った2人は同窓会で再会しますが、それ以来、ろみ緒さんにとって自分が1番だと信じ込むジュリ実さんがろみ緒さんに依存するようになります。家族が大切だと思いながらも精神的に危いジュリ実さんのことが心配できになるろみ緒さんはどんどんジュリ実さんに振り回されているうちに、妻めいさんの信用を完全に失い離婚を切り出されてしまいました。必死に離婚回避しようとするろみ緒さんに心を閉ざしてしまっためいさんは、自分の気持ちに従って離婚をしたいけれどパパのことが大好きな娘あかりちゃんのことを想うと考えなおして再構築したほうがよいのか迷っていました。ろみ緒さんとの話し合いの途中、無表情のまま涙が溢れるめいさんを見て、愛する妻の心をどうしようもなく傷つけてしまったことに気付いたろみ緒さんは、深い反省とともに「離婚しよう」と言いました。悩み考え続けていためいさんに蓄積されたストレスはいつしかめいさんの体を蝕み、とうとう入院してしまいました。めいさんを心から心配し、憔悴しきったろみ緒さんのことを看護師さんから伝え聞いても、めいさんは何も感じなくなっている自分に気付いたのでした。

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妻は2番目に好きな人

元カノであるジュリ実さんに振り回されるろみ緒さんへの信用を失っためいさんは、ろみ緒さんとの離婚の話し合いの途中に気分が悪くなり、そのまま入院してしまっていました。しばらくの間、ゆっくり休むことができためいさん。

心労が重なり入院してしまいましたが、めいさんの症状は幸い軽くてすみました。入院中は1人で将来についてゆっくり考える時間ができためいさんです。

めいさんは、ろみ緒さんとの話し合いで必死に離婚回避しようとしていたろみ緒さんが「離婚しよう」と言ったことを思い出していました。

元カノのジュリ実さんのことを忘れられず、家族に嘘をついてまで会っていたろみ緒さんですが、離婚を回避しようと的外れなプレゼントを用意したり、ジュリ実さんに「もう会わない」と宣言したりもしましたが、めいさんはもう気持ちが動くことはありませんでした。めいさんは、ろみ緒さんの口から「離婚」という言葉を聞いた時、ずっと張りつめていたもの緒が一気に緩んだのを感じたのです。

本当は離婚したくないろみ緒さんがなぜ決心して「離婚しよう」と言ったのか、めいさんにはわかっていました。めいさんが娘あかりちゃんから父親をう奪うような決断をすることができずに思い悩む性格だとろみ緒さんにはわかっているから、自分から言ったのです。

あかりちゃんのために離婚は避けるべきだと考えていためいさんは、再構築のために一度別居してみることも視野に入れていました。それでも、うまくいく未来がめいさんにはどうしても見えませんでした。

めいさんはとうとう決断の時を迎えました。自分たち夫婦がすることは「再構築」ではないと確信しました。

離婚という決断をすると、お父さんのことが大好きで家族みんなで笑って楽しく過ごしていたいと願うあかりちゃんの気持ちを蔑ろにしてしまうことになりますが、家族に笑顔が戻る可能性が考えられないのなら、今までとは違う家族の形を考えるのも仕方のないことかもしれませんね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

[作者]岡田ももえ
自身や知人の実話体験談をブログとSNSで投稿しています!!

[編集コメント]ママ広場編集部
あかりちゃんのことだけを考えてろみ緒さんとの夫婦の再構築を考えていためいさんですが、とうとう決断することができたのですね。

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