実の父親だと理解していても「父さん」とは呼ばない

修二が誠一とまゆみちゃんにハルトを託して数年。ハルトは中学3年生になりました。これまでにハルトを養子にしたいという話がなかったわけではありませんが、誠一たちは扶養している伯父夫婦としてハルトを育てています。それは、修二や恵理子さんの承諾を得られるかがわからなかったことや、苗字が同じなのでそれほど困る場面がなかったからというのもありますが、一番はまゆみちゃんの気持ちでした。まゆみちゃんにはハルトと一緒に過ごせればいいという思いと、いつかハルトが大人になった時に自分で選ばせてあげたいという思いがあったのです。
中学校ではサッカー部に入り、部活に励んでいるハルト。もうすぐ最後の大会があるので最近は特に力が入っています。ある夜、みんなで夜ご飯を食べていると「父さん、来週の試合、見に来れるよね?」とハルトが誠一に聞きました。「もちろん。差し入れ持っていくからな」と誠一が笑顔で答え、夫も「3年間よく頑張ったな」とハルトを労います。

すると、「じいちゃんにも来てほしいけど、あまり大きな声出しすぎないでね」と冗談交じりにハルトが言います。実は、この前の試合でハルトが相手からファウルを受けたとき、ハルトを心配するあまり相手に「こら、何すんじゃー!」と声を荒げてしまった夫。「だってこの前は、相手がお前を転ばせるから・・」と言い訳する夫に「サッカーでは、よくあるから。静かに見ててね、絶対」と笑いながら念押しするハルト。

そこへやってきたまゆみちゃんが「お弁当もいるわよね」と声をかけると、ハルトは「唐揚げ!いっぱいいれて!!」と即答。そんなハルトに「まかせて。い~っぱいね!」と目を細めるまゆみちゃん。ハルトは、誠一とまゆみちゃんが本当の親でないことは知っているけれど、こうやって見ていると仲の良い親子にしか見えません。

「最後の試合は、修二も来れるかもって言ってたぞ」と誠一が言うと、「ふーん。仕事大丈夫なのかな」と修二の多忙さを知っているハルトがぽつり。いつも仕事で忙しくしている修二ですが、誠一がハルトの試合があることを伝えると「観に行くよ!!」と即答だったようです。そんな修二の様子を聞いてまゆみちゃんも「ハルトの雄姿を見たいのね」と微笑みます。

ハルトを誠一とまゆみちゃんに託すと決めてからも、修二は変わらずハルトに会いに来ています。ハルトは自分の本当の父親が修二だということは知っていますが、修二のことは「修二さん」と呼んでおり、「父」と呼ぶ気はないようです。そして、修二もそれを受け入れています。恵理子さんだけは、あれ以来一度も顔を見せないので、今のこの状況やハルトのことをどう思っているのかはわかりません。
自分の本当の両親は修二さんと恵理子さんで、誠一さんとまゆみさんは育ての親だとわかっているハルトくん。中学3年生という多感な年頃になっても誠一さんとまゆみさんと良好な親子関係を続けられているのは、2人がたくさんの愛情を注いで育ててきたからなのかもしれませんね。
※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:めめ
![ママ広場 [mamahiroba]](https://mamahiroba.com/wp-content/themes/mamahiroba-2024/images/common/logo.webp)

一見幸せな回なんだけど。始終弟嫁の影の支配を感じる。このラスボスに対等に立ち向かえるのは息子のハルトだけなのだろう。
私もハルトと同じ立場だったのでよくわかります。
実父母のことを名前で呼んでいました(ハルトと同じで養父の兄弟だったから)。養子だということは物心ついたころから知っていましたし、実父母とも年に1回くらいは会っていました。もちろん養子縁組しても戸籍には「実」と「養」という字は消えません。
「養子」というと一見韓国ドラマのようなドラマチックな展開(笑)を思い浮かべますが、本人にしたら大切に慈しんで育ててくれる人をこちらも大切にしようと思いますよ。