育ての親は実の親には敵わない?

修二と恵理子さんは、5年間私たちにハルトを任せきりだったにも関わらず、帰国したから返してほしいなんて身勝手にも程があります。誠一から「お前たちが親としてやってきたことを評価できるのはハルトだけ。そのハルトにお前たちは拒否されている」と指摘された2人は、言い返すこともできず苦々しい顔で帰って行きました。夫が「ハルトを傷つけることは絶対に許さん」と言ってくれたのもとても心強く思いました。
2人が帰った後、私はまゆみちゃんとハルトのいる2階へ向かいました。「まゆみちゃん?」と声をかけ部屋に入ると、まゆみちゃんは寝ているハルトの頭を撫でていました。

「ハルト、眠っちゃったのね・・。まゆみちゃん、下で話しましょうか」と言うと、「あの、お二人は・・」と不安な表情を浮かべるまゆみちゃん。「帰ったわ」と伝えると、「そうですか」と言ってホッと胸を撫でおろすまゆみちゃんを見て、修二たちにハルトを連れて行かれると思ってどれほど不安だっただろうと胸が苦しくなりました。

下へおりたまゆみちゃんに夫が「まゆみちゃん、すまなかったね」と謝ると、「いえ、それより、ハルトはどうなるんですか?やはりご両親に返さなきゃいけないんでしょうか」とまゆみちゃんは切羽詰まった様子で夫に詰め寄りました。

きっと夫も突然のことに動揺していたに違いありませんが、努めて冷静に「まゆみちゃんには、嫌な顔ひとつせず、今までハルトに愛情を注いでくれたこと、本当に感謝してる。ただ、実親である以上、あちらが本気で取り返しに来たら、難しいのではと考えている」と静かに伝えました。誠一は「そんな、勝手な!」と憤っていましたが、意外にもまゆみちゃんは取り乱すこともなく「そう、ですよね」とぼそりと言いました。

「わしらにとっても、ハルトにとっても、このままの状態でいるのが最もいいと思う。あの二人がどう出るかはわからんが、しばらく様子を見るしかない」夫がそう言うと、まゆみちゃんは涙ぐみながら「はい。私は、ハルトが幸せになるようにしたい、それだけです」と静かに言いました。血の繋がりがなくとも、ハルトのことを一番愛しているのは間違いなくまゆみちゃんでしょう。それなのに、ハルトの気持ちも考えず自分たちの都合ばかりの修二たちの方が世間的には親として認められてしまう・・。まゆみちゃんはいつかこんな日がくるかもしれないとずっと心のどこかで思っていたのかもしれません。ハルトが悲しむことのない結果になることを祈るばかりです。
親の身勝手で子どもを実家に預けていたとしても、実の親が返してほしいと望めば、それを拒否するのは難しいのでしょうか。修二さんと恵理子さんの都合でハルトくんを振り回すのは可哀想すぎます。
※ストーリーは実話を元にしたフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:めめ
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また、様子を見る…だと?
すまない、って言いながら、結局、夫(義父)は、まゆみさんの意見、聞かないんだよね
献身嫁とは、口答えしない嫁という意味なのかな?
ハルトが泣こうがわめこうが次男夫婦が連れ帰る 実の親は懐かないハルトに手を焼いて「やっぱり今は無理」とまた実家に預けに来る ここでやっと養子縁組の話が出てハルトの意志が尊重されて めでたく長男夫婦の養子になりましたとさ おしまい