以前、我が家にツバメの居候が来たお話しをしました。
それからは、ツバメのことを知ろうと、本を読んだりサイトで調べたりしてヒナの誕生を心待ちにしていました。
巣から30センチほど下の糞受けわが子がいるのに、親鳥にも助けられないのか、弱い個体はそもそも助けないものなのか……。
2日連続の悲しい出来事に、私も子供もショック。
自然の厳しさを垣間見た気がしました。
昨日のヒナの隣に埋めながら、今度こそ、この2羽のヒナを守ろうと、家族で決意。
巣がボロボロと壊れている気がしたので、これ以上ヒナが落ちることのないよう、補強することにしました。
最近は都市化が進んだせいで良い巣の材料がそろわず、巣が小さかったり壊れやすかったりするそうです。
補強には、ラーメンカップを使うと良いとあったので、作成:長男、取り付け:主人で担当。
ガムテープだらけで見た目はイマイチですが、翌朝覗くと2羽が元気に餌をねだっており、一安心。
何とかこのまま育ってほしい!!
日本野鳥の会に寄付してみる
ヒナの可愛さにすっかり魅了された我が家の子どもたち(大人もですが)。
ツバメのために何かできないか……と話し合った結果、ツバメハンドブックについていた、日本野鳥の会への寄付をおこなうことにしました。
子どもも自分のお小遣いを出し、それに少し大人もプラスして、振込みます。
なんと、寄付をするとこんなにかわいいピンバッチ(エナガモチーフ)がいただけました!
この寄付をしたことにより、「なぜ、鳥の数が減っているのか」「自分たちに何かできることがあるのか」といった環境に関することを調べたり、話したり。
そして「いつかバードウォッチングに挑戦しよう」「近所にいる野鳥を探そう」と、自然に興味を持ったり。
私たち家族にとって、とても貴重なきっかけとなりました。
そして、いよいよ……!
その後は順調にヒナたちも育って行ったようで、糞受けは順調に汚れていきました。
そして、ある日巣を覗いてみると、親鳥のようにうっすらのど元を赤くしたヒナが!!
飛行練習の最中のようで、このとき巣に残っているのは1羽でした。
羽も大きく、とても立派に成長したのが分かります。
その数日後、巣は空になっていました。
きっと、元気に旅立っていったのだと思います。
巣立ちの後の空の巣を見るのがうれしいような、さみしいような感じでした。
今回、初めて我が家ではツバメの旅立ちを見守りました。
毎日巣の中をチェックするのが楽しくて、とても貴重な体験でした。
ツバメに興味を持ち、いろいろなことを調べるというのもとても面白かったのですが、中でも一番印象的ものをご紹介したいと思います。
この「ツバメの謎」という本によると……
なんと、ツバメの巣にいるヒナの15%は父親が違うのだとか!!
これは、ちょっと衝撃的。
2羽でせっせと子育てするツバメは、とてもなかよし夫婦に見えたので……ツバメの世界にも、いろいろあるんですね(笑)
すっかりツバメに魅了されてしまった我が家。
人口巣でもツバメは利用してくれるそうなので、来年は巣を作って、かわいい居候の到来を待ってみようかなと思っています。
■ツバメの人工巣の作り方