[20]無自覚夫|辛い時に助けてくれたのは母。自分優先の夫との生活には戻れない。

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前回のお話

妻アズサさんが仕事復帰したにも関わらず、夫カズヒデさんは家事育児をアズサさんに任せきりで今までの生活スタイルを変えません。協力してくれないどころかアズサさんのできていないところに対して文句ばかりのカズヒデさんに限界を感じたアズサさんは、娘のリコちゃんを連れて実家へ帰りました。別居生活が1ヶ月ほど経つと、カズヒデさんはアズサさんとリコちゃんの居ない生活に寂しさを感じ始めますが、アズサさんは実家でお母さんにサポートしてもらいながら大変ながらもストレスのない充実した生活を送っていました。「帰るつもりはない」と言うアズサさんに焦りを覚えたカズヒデさんは翌週末にアズサさんの実家に会いに来ました。カズヒデさんは抱っこしたリコちゃんに泣いて嫌がられショックを受けつつ、アズサさんに「帰って来てほしい」と言いましたが、アズサさんは「カズヒデと一緒にリコを育てていく自信がない」とはっきり伝えました。カズヒデさんは「俺がもっとアズサを手伝うから」と言いますが、アズサさんは「手伝うとかじゃなくて・・」と返しながらカズヒデさんはやはり自分の気持ちを理解してくれていないと感じました。

1話目から読む

今の生活を崩してまであなたと暮らしたいと思わない。妻の本音に焦る夫

「カズヒデと一緒にリコを育てていく自信がない」と伝えると、カズヒデは「俺がもっとアズサを手伝うから」と言いました。
その言葉を聞いてカズヒデは何もわかっていないと感じた私は「カズヒデに足りないのは父親としての自覚と相手への思いやりだよ」とはっきり言いました。「え・・」と戸惑いの表情を浮かべるカズヒデに、私はさらに「私が大変な時、何て言ってた?」と詰め寄りました。

カズヒデは辛くて助けを求めた私に「自分がやるべきことをやってない」「努力もしない」「鬼嫁」「人を頼らず自分でなんとかしようと思わないの?」などと言って全く寄り添ってくれませんでした。
私は、「私が仕事復帰する時、カズヒデに協力してもらわないと難しいって話したよね?」と改めてカズヒデに言いました。

「育児ができないなら、せめて自分のことは自分でしてって言ったよね?でも・・カズヒデは自分の生活が最優先だったじゃない」次々と私に指摘され、カズヒデは唖然としていました。

「私を助けてくれたのはお母さんだった。仕事復帰を応援してくれたのもお母さんだった」何も言い返せないカズヒデに「辛い時に助けてくれたのは、あなたじゃなくてお母さんだったの」とはっきりと伝えました。

そして、「今の生活を崩してまであなたと暮らしたいと思わない。申し訳ないけど・・元の生活に戻ることなんてできない」そうきっぱり伝えると、カズヒデは縋るような目で「俺が・・俺が変わったら戻ってきてくれるのか?」と聞いてきました。

アズサさんがなぜ実家に帰ったのかわかっていないカズヒデさんに、アズサさんは「カズヒデに足りないのは父親としての自覚と相手への思いやりだよ」とはっきり伝えました。これまで協力してほしいと再三伝えてきたのに自分の生活を優先していたことを指摘すると、カズヒデさんは何も言えなくなってしまいました。「辛い時に助けてくれたのはあなたじゃなくてお母さんだったの。今の生活を崩してまであなたと暮らしたいと思わない」アズサさんにはっきりそう言われ焦ったカズヒデさんは「俺が変わったら戻ってきてくれるのか?」と縋ります。
アズサさんが何度もSOSを出していたのに聞く耳を持たなかったカズヒデさん。「一緒に暮らせない」とはっきり言われて初めて自分がどれほどアズサさんを追い詰めていたかに気付き始めたようですね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

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