[19]無自覚夫|「一緒にやっていく自信がない」と心を閉ざす妻に夫の上辺だけの言葉は響かない

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前回のお話

妻アズサさんが仕事復帰したにも関わらず、夫カズヒデさんは生活スタイルを変えることなく家事育児はアズサさんに任せきりの上にアズサさんが手が回らない部分に対して文句ばかり。限界を感じたアズサさんは娘のリコちゃんを連れて実家へ帰りました。別居生活が始まると、初めはせいせいした様子のカズヒデさんでしたが次第にアズサさんとリコちゃんのいない生活に寂しさを感じ始めます。一方のアズサさんは、家事育児に仕事にと忙しいながらもお母さんのサポートのおかげでストレスのない充実した生活を送っていました。1ヶ月後、カズヒデさんから「いつ帰ってくる?」というメッセージを受け取ったアズサさんは「今の生活が私にもリコにも合ってるみたいだから帰るつもりはないよ」と正直に答えました。すると、「来週そっちに行く。リコの顔も見たいから」と予想外のメッセージが返ってきてアズサさんはビックリ。

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久しぶりに会ったパパの抱っこに娘はギャン泣き

リコを連れて実家に帰って1ヶ月が経った頃、『リコの顔が見たい』と言ってカズヒデが訪ねてきました。私は久しぶりに会ったカズヒデに気まずさを感じながらも「いらっしゃい・・」と迎えました。

家に上がるとカズヒデが「リコ抱っこさせて?」と言うので「あ・・うん。はい」と抱いていたリコを渡しました。すると、カズヒデに抱っこされた途端にリコが「いやぁ~ままぁ~いや~!」とギャン泣き。その様子を見ていた母が「あらあら。リコちゃん今人見知りなの~」と言うと、

カズヒデは「パパのこと忘れた・・のか」とショックを受けているようでしたが、これまでリコが泣いているからという理由で保育園にも連れていってくれなかったカズヒデに私は「あっ。泣いてるのイヤでしょ。抱っこするね」と言ってすぐに抱っこを代わってリコを受け取りました。リコはすぐに泣き止み、母が「リコちゃん、ばぁばとあっちで遊びましょうか~!」と声をかけると嬉しそうに部屋を出ていきました。

カズヒデと二人きりになると、お互いに気まずくてしばらく無言が続きました。しばらくして「あのさ・・」と切り出したカズヒデは「・・もうこっちには帰ってこないのか?」と聞いてきました。私がすぐに答えられずにいると「・・帰って来てほしい」ともう一度カズヒデが言いました。

私はしばらく考えて「・・カズヒデと一緒にリコを育てていく自信がない」と正直に答えました。カズヒデは「俺が・・俺がもっとアズサを手伝うから!」と必死に伝えてきましたが、私は「手伝うとかじゃなくて・・」と返しつつ、カズヒデはやっぱり何もわかっていないと実感しました。

実家に帰ったアズサさんとリコちゃんの元へ約1ヶ月ぶりにカズヒデさんが会いに来ましたが、リコちゃんはカズヒデさんに抱っこされると泣いて嫌がりました。カズヒデさんは「パパのこと忘れたのか?」とショックを受けますが、アズサさんは「泣いてるのイヤでしょ。抱っこするね」と言ってすぐに抱っこを代わりました。これまでリコちゃんが泣いていると保育園にも連れていってくれなかったカズヒデさんなのでアズサさんがこのような対応をするのも納得ですね。帰って来て欲しいと言われ「カズヒデと一緒にリコを育てていく自信がない」と正直に伝えたアズサさんに対し、カズヒデさんは「俺がもっとアズサを手伝うから」と言いましたが・・そういうことではないんですよね。カズヒデさんは反省しているのかもしれませんが、大事な部分を理解できていない気がします。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

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