「誰もいないって最高!!」寂しさの裏返し

全く話し合いにならない私とカズヒデ。「イヤなら出ていけ!」と言われ、隣の部屋にいた母が「じゃ、帰りましょうか!」と元気いっぱいに言いました。「話し合いは平行線。これ以上娘が大変な思いをするのは見てられない」と、リコと私を連れて実家に帰りました。カズヒデは反省する様子もなく、実家では「考えを改めてくれるといいんだけど・・」と話し合っていました。
仕事が終わって帰って来た我が家。「しーん」誰もいない部屋を見て、「もう帰って来なくていい。せいせいするわ」カズヒデが文句を言いました。

そして朝。「今日は朝は食べなくってもいっか」そう思いながら会社へ。昼は仕事に没頭し、そして夜。「今日飲みに行ける人~!」カズヒデが誘いました。

その後、飲み過ぎてフラフラのカズヒデさんを介抱する同僚を振りほどき、「誰もいないって最高!!!」と大きな声で叫びました。

それから一週間が経った頃。
「部屋きたね~」ぐちゃぐちゃに散らかった部屋を見渡したカズヒデは、部屋が汚いと私には文句を言っていたのに「まっ・・いっか~」と掃除することを諦めてしまいました。

私がリコを連れて実家に帰ってから一か月後のこと。
「アズサとリコ・・何してるだろ・・会いたい・・」家族写真を見つめながら、そう呟いたのでした。
アズサさんとリコちゃんが家を出て行ってしまった日、「もう帰って来なくていい。せいせいするわ」と思っていたカズヒデさんは、夜になると飲み歩き、酔いつぶれてしまいました。一週間後には掃除することを諦めたカズヒデさん、一か月後、壁に飾られてた家族写真を眺めながら、「会いたい・・」と呟きました。
家族が家を出てから一か月・・荒れ果てた部屋で、さすがに恋しくなりますよね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。