[15]無自覚夫|話が平行線で無理。「娘が大変な思いをするのは見ていられない」母親が家出を後押し

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前回のお話

妻アズサさんが毎朝家事や娘リコちゃんの登園準備でバタバタなのに、泣いているからとリコちゃんをおいて自分だけ先に出勤する夫カズヒデさん。そのせいでアズサさんは会社に遅刻。翌日からカズヒデさんの朝ごはんを用意しないことでなんとか時間通り家を出る事に成功したアズサさんは、何度も繰り返す遅刻に「このままじゃ会社にも迷惑かけちゃう」と母親を呼ぶことに。おかげで部屋はスッキリ片付き、カズヒデさんのご飯や洗濯物まで滞りなく用意。泣き止まないリコちゃんを送るため家を出たカズヒデさんは、自分で家事をしないアズサさんにイラ立ち、「自分のできないことを棚に上げるなんて最悪だろ?」と怒り心頭。アズサさんはそんなカズヒデさんと、これが最後だと思って話し合いをすることに。常に怒っているカズヒデさんに、「自分のこともまともにできないカズヒデに言われたくない」とハッキリ言うとさらに怒り出すカズヒデさん。「会社で出来て家で出来ないって、仕事が出来るか疑わしい」とアズサさんに言われ、怒りが爆発したカズヒデさんは、「そんなにイヤなら出て行けばいいだろ!」と怒鳴りました。

1話目から読む

「自分のどこが悪いかも分からないでしょ?」義母にも見放された夫

娘リコのお世話をほとんど何もしないカズヒデは、「仕事でもそうなの?」と言われ驚いたものの、「むしろ会社でお荷物になってないか心配」と言った私の言葉に、「なんだと!?」と憤慨。「そんなにイヤなら出て行けばいいだろ!」そう言って声を荒げました。

すると、ガラッとドアが開いて、「じゃ、帰りましょうか!」と笑顔で言う母。母の言葉に「え?」と驚く私と、「は?え?」と動揺するカズヒデ。

「もう無理よ。話し合いが平行線だもの。リコちゃんの当面の荷物は準備したし、うちに帰ってらっしゃい」そう言ってリュックを持って来た母に、「お母さん・・うん・・帰る・・」と涙ぐみながら答えると、「はっ?帰るの!?」カズヒデが驚いて言いました。

「これ以上娘が大変な思いをするのは見てられないわ。カズヒデくんは自分のどこが悪いかも分からないでしょ?」そう言うと、「一度ゆっくり考えてみて」母はそう言って部屋から出て行きました。

「なんだよそれ・・俺のどこが悪いって?ちゃんとやってるだろ?出来ないのを俺のせいにするなって。アズサも出て行けって言われてフツー出ていくか?おかしいだろ」と誰もいない部屋で呟きました。

そして実家に帰って来た私と娘。
リコが眠った後、「お母さん・・迷惑かけてごめんね・・」そう言って謝ると、「それはいいのよ。ただ・・カズヒデさん・・これで考えを改めてくれるといいんだけど・・と義母が静かに言いました。

全く話し合いにならないアズサさんとカズヒデさん。「イヤなら出ていけ!」カズヒデさんの言葉を聞いていたお母さんは「じゃ、帰りましょうか!」と元気いっぱい。話し合いは平行線だと言い、これ以上娘が大変な思いをするのは見てられないと、リコちゃんとアズサさんを連れて行ってしまいました。「自分のどこが悪いか分からないでしょ?」と言われたカズヒデさん、お母さんの言うように、考えを改めてくれると良いのですが・・可能性はとっても低そうですね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
男の子ママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

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