小説を・・書いてる気配がない

売れっ子小説家になる!と自信満々で、私に何の相談もなく会社を辞めてしまったフミヤ。半年間の期限付きでフミヤの夢の応援をすると覚悟を決め、ルールを作りました。家事はフミヤがメイン、小説は毎日継続して書くこと。半年経っても手応えが無ければ就職してもらうことが条件。翌日、会社で後輩カナちゃんにフミヤのことを話すと、「先輩、旦那さんに甘くないですか?」と言われ、ちょっと思い当たる節があるかも・・」と動揺。でも何とかがんばると心に決めた私。家に帰ると、フミヤがごちそうを作って待っていてくれて、「フミヤ・・」と感激!これならやっていける!と思っていた数日後のこと。
「ただいま~・・」と家に帰ると、「おかえり」机に向かったままのフミヤ。「今日は筆が乗っちゃって書き続けてたから支度できてなくて。レトルトでいい?」そう言われて「もちろん!」と答えた私。だってフミヤ頑張ってるんだもん!

それからさらに数日後。
「ただいま」そう声をかけると、「あっ・・今日はカップ麺でもいいかな、ゴメン」そう言われ、「いいよ」と答えたものの、小説・・書くの大変なのかな・・と心配になりました。

そして、さらにさらに数日後のこと。
「ただいま」と言うと、「えっ!もうそんな時間!?」と慌ててソファから体を起こすフミヤ。その姿をジーっと見ると、

「ホラ、しょ、小説のことで調べものしてたら夢中になって・・」そう言いながら汗ダラダラのフミヤ。「ルール、ちゃんと決めたよね?」と詰め寄ると、テーブルの上には散らばったお菓子や飲み物、ごちゃごちゃの部屋でスマホを触っていたことがバレバレ。

すると、「悪いとは思うけど、でも、ナツは俺のこと応援してくれるんだよね?」ときゅるんとした目で言うフミヤ。「え?応援はしてるけど」と答えると、「だったら、家事の不出来を責めないでほしい。創作活動ってものすごく疲れるんだよ」と言い訳を始めました。
仕事を終え、家に帰ると目の前にごちそうが!フミヤさんの手料理に感激したナツさんは、約束した期間、フミヤさんを応援しよう!と心に決めていたのに・・時間が経つにつれ、ルールを守らないフミヤさんの怠惰な姿、見たくはありませんでしたよね。
※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
みぃくんのママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。