[10]口だけ夢追い夫と過保護義母|夢のためじゃなかったの?夫の退職理由は後輩に先を越された腹いせだった。

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前回のお話

小説家を夢見る夫のフミヤさんは、ある小さな小説投稿サイトで1位になると妻のナツさんに何の相談もなく仕事を辞めてきて小説に専念すると言い出しました。半年間の期限付き、家事はフミヤさんがメイン、執筆は毎日する、という条件でフミヤさんを応援することにしたナツさんですが、最初は執筆も家事も精力的に取り組んでいたフミヤさんが次第に何もしなくなり毎日ゲームをしてダラダラと過ごすだけになり、我慢できなくなったナツさんは「約束は守って」と訴えます。その翌日、フミヤさんが突然家を出て行ったと思ったら義母から「妻のくせに夫を支えようとしないなんて何様のつもり?」とお叱りの電話。フミヤさんは、ナツさんから咎められたことを実家に帰って母親に告げ口していたのです。フミヤさんがしばらく実家にいるというので、久々に一人で過ごすことになったナツさんは、部屋を徹底的に片付け気分もスッキリ。朝も夜もフミヤさんにイライラすることなく過ごせることに「めっちゃ快適」と感じるナツさんですが、家にかかってきた1本の電話でまた悩まされることに。電話はフミヤさんが勤めていた会社からで、実はフミヤさんは退職しておらず連絡が取れなくなっているというのです。

1話目から読む

「小説に専念するから退職した」は嘘だった。会社を無断欠勤していた夫

フミヤが契約社員として働いていた会社からの電話で、退職したと言っていたフミヤが実は退職していなかったことを知り驚愕した私。会社の上司の話しによると、フミヤと同じ契約社員だった後輩の田口さんが正社員になり、フミヤは「どうして先輩の僕じゃなくて田口なんですか?おかしくないですか?」と抗議したそう。

上司が「公平な会社の判断だよ」と答えると、「絶対に嘘だ!!この会社はオレをちゃんと評価してくれない!!オレにはこんな小さな会社合わない!辞めます!!」と言い放ち、フミヤは会社を出て行ってしまったというのです。

フミヤの上司は「それ以来、連絡が取れなくなってしまって。無断欠勤の状態でして」と困り果てた様子で「このまま退職の手続きを進めてもいいですか?」と私に聞いてきました。あまりにも情けないフミヤの言動を知り愕然とした私は、白目になりながら「すみません・・夫は今不在で・・連絡するように伝えます・・」と返すのが精一杯でした。

え?意味わかんない。小説家になるために仕事を辞めたんじゃなくて、後輩に抜かされた腹いせ?嘘でしょ?信じられない。電話を切った後、フミヤに対する怒りが沸々と湧いてきました。

私はすぐにフミヤに『会社から連絡があり、フミヤの本当の退職理由を知りました。至急、社員証を返却して欲しいそうです。』とメッセージを送りました。しかし、メッセージは既読になったものの、フミヤからの返信はいっこうにきません。信じられない・・。私のフミヤへの信頼がどんどんなくなっていくのを感じました。

フミヤさんが契約社員として働いていた会社からの電話で、退職したと言っていたフミヤさんが実は無断欠席をしていただけだと知り驚愕するナツさん。上司の話しによると、フミヤさんは自分よりも先に後輩が正社員になったことに納得できず、腹を立てて「辞めます!!」と言って会社を出て行って以来連絡が取れなくなったということでした。フミヤさんの退職理由が、小説家になるためではなく、後輩に抜かされた腹いせだったと知り愕然とするナツさん。すぐにフミヤさんに『本当の退職理由を知りました』とメッセージを送りましたが、既読にはなったもののいっこうに返信は来ず、ナツさんはフミヤさんの無責任さに呆れてしまうのでした。
自分が評価されないことを会社のせいにし、正式な手続きもしないまま会社に行かなくなってしまったフミヤさん。ナツさんにも嘘をつき、約束も守らずニートのような生活を送りナツさんに甘えていたフミヤさんの無責任さが腹立たしいですね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
みぃくんのママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

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