[9]口だけ夢追い夫と過保護義母|夫のいない生活が快適すぎると気付いてしまった妻。

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前回のお話

小さな小説投稿サイトで1位になったことをきっかけに、小説に専念すると言って突然仕事を辞めてきてしまった夫フミヤさん。妻のナツさんは、半年間という期限付きでフミヤさんの夢を応援しようと決めましたが、いつの間にかフミヤさんは家事も執筆活動もしなくなりゲームばかりしてだらだら過ごすように。痺れを切らしたナツさんが「毎日何してるの?」と咎めると、ふてくされたフミヤさんは突然家を出て行ってしまい、義母から「あなた、妻の癖に夫を支えようとしないなんて何様のつもり?」と電話がかかってきます。フミヤさんを溺愛する義母は「フミちゃんが毎日頑張って小説を書いているのに、あなたは小言ばっかりだそうじゃない」「夢に向かって努力している夫を支えようと思えないの?」とナツさんをダメ出し。ゲームばかりで家事も執筆活動もしないフミヤさんを思い出し腹が立ったナツさんは「お義母さんには関係ないので口を挟まないでください」と言って電話を切りました。直後に「母さん怒ってたぞ~」とフミヤさんからメッセージが届き、フミヤさんが実家に行って義母に告げ口したのだと察したナツさんは、しばらく実家にいると言うフミヤさんに「お義母さんによろしく」と返し、散らかった部屋を黙々と片付け始めました。

1話目から読む

あれ?ストレスがない!夫のいない生活が快適なことに気づいてしまった

フミヤが実家に帰ってお義母さんに告げ口をしたと分かり呆れてしまった私は、散らかり放題だった部屋を一人で黙々と片付けました。しばらくしてキレイに片付いた部屋を見た私は、清々しい気持ちになったものの「一人だと、部屋って広く感じるんだな~」とちょっぴり寂しさも感じたのもほんの一瞬だけ。

翌朝。整った部屋で目を覚まし、自分で作った朝ごはんをゆっくり食べていた私は「こんな穏やかな朝、久しぶり・・」と感動。最近の私はいつも、小説も書かず家事もせずただソファで寝転がってゲームをしているフミヤにイライラしていました。

会社に行くと、後輩のカナちゃんから「ナツさん、今日は穏やかな顔してますね~」と声をかけられました。久々に晴れやかな気持ちになっていた私は「そうだ!カナちゃん、今日の夜ご飯食べに行かない?」と誘うと、カナちゃんは「行きます行きます!」と笑顔で誘いに乗ってくれました。

カナちゃんと楽しくご飯を食べ帰宅した私は、キレイに片付いた部屋でコーヒーを飲みながらのんびり読書。なにこれ・・めっちゃ快適。もしかして、私の生活にフミヤいらないんじゃない?とさえ思えてきて、思わず「ん~ストレスフリ~!!」と気持ちが声に出てしまいました。

私が一人時間を満喫していたその時、家の電話が鳴りました。電話に出ると、フミヤが勤めていた会社からでした。フミヤは退職したのに何の用だろうと思っていると、私は衝撃の事実を聞かされたのです。「え!?退職してない!?フミヤと連絡が取れない!?えっ?えっ??」予想外の話しに私は理解が追いつきませんでした。

へそを曲げたフミヤさんが実家に帰り、久々に一人の時間を過ごすことになったナツさん。散らかすフミヤさんがいないためキレイなままの部屋で目覚め、ダラダラしてばかりのフミヤさんにイライラすることなくゆっくりと朝食を食べ、フミヤさんのことを気にかける必要がないので仕事帰りに後輩と楽しくご飯・・と一人の生活を満喫しました。夜、のんびりと本を読みながらコーヒーを飲んでいる時、ナツさんはふとフミヤさんのいない生活が快適なことに気づいてしまいます。その時、フミヤさんが数ヶ月前に退職した会社から電話がかかってきました。そこで聞かされたのは、退職したと言っていたフミヤさんが実は退職しておらず、連絡が取れない状態だという衝撃的な事実でした。
フミヤさんのいないストレスフリーな生活を満喫していたナツさんでしたが、快適な時間は一瞬でしたね。ナツさんはまたフミヤさんの事で頭を悩ますことになってしまったのですね。

※ストーリーはフィクションです。 登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。 創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井秋 編集:石野スズ
作画:ねむりひつじ
みぃくんのママ。面白かったり可愛かったなぁと思った子どもの様子をノリと勢いで描いています。

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