[前編]子どもの早期英語教育。世界を広げてあげることは人生を大きく切り開くプレゼント。ドクターがパパ目線で思うこと

幼児の英語教育について、2回にわたりアルバアレルギークリニック院長、続木康伸先生にさまざまなお話をお伺いしました。

5ヶ国語を話す私の実妹は、カナダの高校を卒業後、長く上海に暮らし、現在はフランス人と結婚してフランスに住んでいます。実弟はインドネシアとアフリカに留学していました。
私の友人たちもアメリカに留学していますが、私自身留学は出来ないままになっています。一度、躊躇して逃した留学のチャンスは15年経過しても、回って来ていません。

それが悔しくて、私は子どもたちには出来るだけ多言語を学んでもらいたく、さまざまなことを行いましたが、それは押しつけの形になり、英語が嫌いになるという失敗を繰り返してきました。
次女が生まれてから、やっと私の試みはうまくいっているようで、動画配信サイトの作品は英語のオリジナルで勝手にみており、独り遊びは英語です。
今、彼女は執筆している私の膝の上で海外アニメを見ているのですが、英語、日本語、フランス語などとは区別していないようです。
そんなお話をさせて頂きます。

(1)幼少期の英語教育メリット・デメリット

私個人の経験から、小さいころであればあるほど、学ぶのに最適と感じているので、メリットしかないと思っています。
幼児期であればあるほど、覚えるのも早いです。5歳と3歳のフランス人の姪っ子達が、日本に半年ほど滞在していたときのことです。
当然、最初は日本語ゼロでしたが、2ヶ月後には電話で私と普通に話し、3ヶ月後には姉妹2人で日本の幼稚園にバスで毎日登園するほど日本語ネイティブになっていました。

昔は、早くから英語を学ぶと言葉を覚えるのが遅い、日本語での思考に苦労するなど言われた時期もあるようです。
しかし、現代社会において英語と中国語を話す人口が大多数の時代に、幼少期から英語教育に興味がある家庭のおいては、日本語だけに重点を置いて学ぶことは意味があるか考えなおす機会かもしれません。
私の姪っ子や娘を見ても、言語を覚えるのが遅いとも感じません。

それよりは、日本語、英語、フランス語など、各言語が別だと思わせないことが大切なのではないでしょうか。
日本語は自分のルーツの国の文化を学ぶことやインターに入学する条件など、選択肢のひとつに過ぎないと個人的には感じています。
早くから子どもに多言語を学ばせて、世界を広げてあげることは、人生を大きく切り開くプレゼントだと思います。




(2)おうち英語のメリットデメリット

そもそも、親が自宅で英語に触れていないと、子どもも興味が湧きません。
現代においては、親が話す英語より、基本的に海外の人気子ども動画配信者や海外の幼児受けのアニメ番組などで英語になじむため、動画配信サイトなどで安価に、親が話す英語よりはるかに多くの量の英語に触れることができます。
親の発音が悪かろうと、子どもは正しい発音を聞き取って学ぶので、全く気にする必要はないし、聞き取りもはるかに早くマスターします。
ちなみに、私と次女は海外の動画配信作品を字幕なしで見ます。しかし、娘から質問されても、私が聞き取れてなかったり、内容を誤解していたりすることの方が多いです。

娘「パパ、なんでBlack bearからにげたの?」
私「(・・・そんな話だったのか)なんでだと思う?」

娘「Wolfはなんで追いかけてきたの?」
私「(・・・Wolfってこう発音するのか)もう1回見てみようか、考えてごらん」

娘「あはは! stinkyって言われてたね」
私「あはは!(・・・え、どこで?)」

子どもの方が内容を分かっていても、我々大人は瞬時にごまかすことができます。
つまり、親の発音やリスニングは全く気にする必要はなく、一緒に楽しむことこそが大切です。

[後編]へ続きます。

[執筆者]

続木 康伸(つづき・やすのぶ)先生
アルバアレルギークリニック 院長

[プロフィール]
新生児から妊婦まで、九州や東京からも患者が訪れるアルバアレルギークリニック院長 。
これまでの経緯をよく聞いて、あなたの症状に対して薬を選び、これまでとは違った角度で血液検査の分析を行い、あなたのアレルギーを全く別の方向からアプローチすることを目指しています。

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