[8]勝手に子どもの名前を変えた夫|子育て仕様に模様替えして迎えた夫に微笑む妻が義母から届いた荷物に絶句。

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前回のお話

産まれてきてくれるのを楽しみに待ちながら、お腹の赤ちゃんに「ナナ」と名付けたショウタさん・ナエさん夫妻。2人で一生懸命考えて決めた、画数も響きも最高の名前でした。それなのに、出生届を出したショウタさんがナエさんにひと言も相談することなくナナちゃんの名前を勝手に「サチコ」に変更して提出してしまいました。ショックで涙するナエさんに「泣くほどの事?」「今日からサッちゃんって呼べばいいだろ?」と全く悪びれないショウタさん。実は「サチコ」は義母が考えた名前でした。義母から連絡を受けた時には既にナナちゃんと名付けていたのですが、「私に相談もなく勝手に決めた」と怒り出した義母をなだめ「母さんとナエがの仲を取り持った」と言い訳をして義母の希望通りにしてしまったのです。その事実を知ったナエさんはさらにショックを受けました。ショウタさんに気持ちを訴えるナエさんでしたが、届け出をしてしまえば諦めがつくと考え、話を打ち切ってしまったショウタさんにとって妻の気持ちなんてどうでもよいのだなと悟ったナエさんでした。

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妻と娘を準備万端で迎えた夫

義母の希望通りにナナちゃんはサッちゃんになってしまいました。悲しくて悔しかったけれど、サッちゃんは私の大切な娘です。いよいよ退院の日を迎えた前夜、「サッちゃん、明日退院して家に帰るんだよ~。ママはサッちゃんが大好きだよ」とサッちゃんを抱きしめて星を見上げた私です。

退院して久しぶりの我が家に帰ると、部屋ががらりと変わっていました。「どうしたの?」と困惑する私に、ショウタが張り切って「模様替えしたんだよ。あと本も読みこんだから!サッちゃんのお世話なら任せて!」と答えてくれました。

ショウタはサッちゃんと私を迎える準備万端のようです。「ナエも疲れただろ?少し横になってたら?ほら、ソファの向き変えたから横になってても俺とサッちゃんのこと見られるから安心だろ?」と言ってくれました。

それだけではありません。「夜泣きした時に俺が気づかなかったら蹴ってでも起こすんだぞ?」と、夜のサッちゃんのお世話のことまで、万全の体制のようです。サッちゃんが泣き出すと、「どうしたの~?お腹空いた?オムツかな~」とサッちゃんを抱えてすぐにお世話してくれました。そんなショウタの様子を見て私は嬉しくなりました。

部屋を見回した私は、段ボール箱が3つ置かれているのに気付きました。「母さんがいろいろ送ってきてさ~」とショウタが言うので開けてみると中にはベビー服やベビー用品がどっさり詰め込まれていました。「え。」正直に言うと、私は素直に喜べませんでした。

娘の名前を義母の言うとおりに勝手に変更してしまったことはこの先ずっと忘れられないほどのショックだったと思います。名前変更についてはナエさんの気持ちを蔑ろにする発言ばかりのショウタさんでしたが、ナエさんとサッちゃんを迎えるための部屋の模様替えや、育児書を読み込んで準備万端にしてくれている気持は妻にとって頼りがいのある、嬉しい姿ですよね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

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