妻と話し合う選択をせず諦めさせる方法を考えた夫

娘を名付けた後に連絡してきた義母が「私に相談が無かった」と機嫌を損ねたため、このままでは義母と私の関係がギクシャクするから仲を取り持ったと主張するショウタ。決まっていた娘の名前を変更してまで義母の希望を通すことが、どうして仲を取り持つことになるのか納得がいきませんでした。「そんなことをして私とショウタの仲がギクシャクするとは思わなかったの?私がすんなり了承するとおもったの?」とショウタを問い詰めました。「いや~だからさ、了承しないと思ったから直前で変更したんだってば。」と面倒くさそうにショウタは言いました。

義母の言うとおりにするために私はずっと黙っておいて、名前を変えるつもりだったのに「ナナちゃん」と呼び続けていたショウタは「諦めつくだろ?出生届出しちゃえば。」と言いました。私はゾッとしました。「ねぇ、自分のしたこと分かってる?私の信頼は失ったんだよ?」言いながら、震えているのが自分でもわかりました。

ショウタは「いい加減にしてくれ」とでも言いたげにため息をつくと、「次の子はナエが決めていいからさ~。もう変えられないことを話しても無駄でしょ?この話は終わり!」と、もう聞いてもくれない気持ちを前面に出して言いました。「でも!!」当然納得できない私は思わず大きな声を出してしまったので、私の腕の中でスヤスヤ眠っていたサッちゃんがビクッとなってしまいました。

ショウタはすぐに私の腕からサッちゃんを奪い取ると、「ほら~そんな大きな声出す~」と、私がひとりで怒っているような態度で「サッちゃ~ん、ママが怒ってるのイヤだよね~、かわいい名前なのにね~」と、サッちゃんを通して私に当てつけのように言ってきました。

「サッちゃん、おむつ交換かな?かわいいね~」と、名前のことさえなければ娘を可愛がってお世話もしてくれる良いパパなのですが、ショウタにとって、私の気持ちなんてどうでもいいんだね、とハッキリと理解しました。
ショウタさんは届け出さえ済ませてしまえばナエさんが諦めると前から考えていたことがわかってしまいました。名前を変更するつもりでいながら、ショウタさんはどんな気持ちで「ナナちゃん」と呼んでいたのでしょうか。義母から名前を決めたと電話があってから、ナエさんと話し合う時間ならたくさんあったのではと思うと悲しくなりますね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
9歳男児6歳女児の2児の母です。