家族に見放されていることにようやく気付いた夫

私と子ども達が義実家に顔を出さなくなって数年。ショウタは私達が義両親と音信不通だと思っていたようですが、実は義父とだけは連絡を取り合い時々会っていました。
サッちゃんから初めてそれを知らされたショウタは「俺抜きで会ってた・・?ずっと・・?」とショックを受けながら『初めて聞くんだけど』とサッちゃんに送ると、『そりゃパパとおばあちゃんには伝えてないもん』とあっけらかんとした返信。ショウタは『どうして?』聞きました。

『イヤだからに決まってるじゃん。パパは今までどおりおばあちゃんの言う事聞いてればいいよ。私たちのことは気にしないで』サッちゃんからの見放したような返信を見て、「そ、そんな・・もしかして俺・・家族から見捨てられてる・・!?」とショウタは初めて気付いたようです。

ショウタから慌てた様子で電話がかかってきました。「ナエ、俺に内緒で父さんと会ってたってホント?」と聞かれたので「あぁ・・うん。お義父さんがずっと気にかけてくれてたから。お義母さんとショウタのことで何かあるといつも謝ってくれてね」と答えました。すると「どうして俺に言ってくれなかったんだ」と言うので、

「・・まぁお義父さんはショウタには伝えた方がいいって言ってくれたけど、もう私も子どもたちもあなたにはうんざりだったから。自業自得でしょ?」と落ち着いて答えました。そして、私と義父の仲が良好だと知ったショウタが考えそうなことがわかった私は「あ、だからってお義父さんの世話を押し付けようとしても無駄だから。お義母さんの言うこと聞いて頑張ってね。じゃあね~」と言ってさっさと電話を切りました。

家族から完全に見捨てられたと気付いたショウタですが「そんな・・なんで・・!?俺、何か悪いことしたか・・!?」と、こうなった原因が自分にあるとは気付かず、ただただショックを受けていました。「母さん・・今日はもう戻るよ・・」とフラフラと帰ろうとするショウタに、義母は「どうして?お父さんのお世話はどうするの?」と息子の心配より自分の心配。そんな義母を「母さん、僕は自分のできることは自分でするから」と言って義父がなだめ、ショウタは帰ることができました。
自分に内緒でナエさんと子どもたちが義父と会っていたことを知りショックを隠せないショウタさん。さらにサッちゃんから「パパは今まで通りおばあちゃんの言うこと聞いてればいいよ。私たちのことは気にしないで」と見放されたショウタさんは、このとき初めて「もしかして俺、家族から見捨てられてる?」と気付き愕然。慌ててナエさんに電話するも「私も子どもたちもあなたにはうんざりだったから」と言われてしまいます。それでも「なんで?俺、何か悪いことしたか?」となぜ自分が家族に見捨てられたのかがわからないショウタさんでした。
家族から完全に見放されたと気付いたショウタさんですが、なぜこうなったのかはわかっていないようですね。何年も前からナエさんや子どもたちが必死に訴えていたはずですが・・全く耳を傾けていませんでしたもんね。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。