[32]勝手に子どもの名前を変えた夫|「ばあちゃんが買ってくれるんだからこっちにしなよ」話が違うと娘がため息

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前回のお話

長女の名前は「ナナ」と決めていた妻ナエさんに内緒で、義母に言われるまま「サチコ」と名づけてしまった夫ショウタさん。いつも義母の要望を優先するショウタさんにうんざりするナエさんは、長男エイタくんの名前はなんとかつけることができたものの、義母が勝手に送った節句飾りには「ノブヒコ」と名前が!うんざりしたナエさんは離婚を考えて実家に帰ったものの、サッちゃんのためにと自宅へ戻ることに。その夜、怒ったナエさんが離婚を切り出すとショウタさんは唖然。最終的には子どもたちのためだけに一緒に暮らすことに。それから数年後、小学生になったサッちゃんの宿題で、名前の由来を調べることに。「サッちゃんはおばあちゃん。エイタはお母さんが決めたんだよ」とショウタさんに言われ複雑な気持ちになったサッちゃんに、ナエさんが思い出ボックスを渡そうとするも、ショウタさんのせいで「ナナちゃんへ」という手紙を見つけてしまったサッちゃんに、「『サチコ』って名前も大好きだよ!」ナエさんにそう言われ、サッちゃんは少しホッとしたようにうなずきました。

1話目から読む

「プレゼントじゃなくてお金にしてってパパから言う」って言ったよね!?

サッちゃんに『ナナ』という名前が知られてしまった日の夜。「あんなに安易に伝えるのやめて欲しかった」ショウタにそう言うと、「どうして?別に悪いこと話してないけど?」とぶっきらぼうに言われ、「察してっていうのは無理なのかな・・」と呆れてしまいました。そして授業参観の日。名前の由来についてサッちゃんが話すと、教室中その話題でもちきりに!「内緒で変更?ばやくない?こわっ」そう言われたにもかかわらず、「そんなに驚くことかね?」と開き直るショウタに何も答えず、エイタのお世話をしていたのでした。

それから数年が経ったある日のこと。
「サッちゃん、エイタ、ばあちゃんがなんか欲しいもの買ってくれるってさ~。週末ばあちゃんち行かない?」そう言ったショウタに、「ん~。今欲しいものないし、行かなくてもいいかな」とサッちゃんが言うと、

「ぼくも行かない。おばあちゃんにこれがいい!って言っても違うの買われるし」とエイタが言うと、「なんだよ。二人ともつれないな~。買ってくれるだけでもうれしくない?」ショウタの言葉に「えー・・」と呆れるサッちゃん。「別に欲しくないものいらないし」エイタはきっぱり言いました。

すると、「二人の顔見たいんだって~。ばあちゃんにプレゼントじゃなくて、お金にしてってパパから言うからさ。ね?行こうよ~」ショウタの言葉を聞いて、「はぁ・・だったらいいけど」と仕方なく返事をした二人。

そして数日後のこと。
「あっ、これカワイイ~」サッちゃんがそう言うと、「え~そう?こっちの方がかわいくない?」と義母。「・・私はこっちがいいなー」とサッちゃんがそう言ったものの、

「おばあちゃん、こっちの方が好きだから。これにしなさいって!」一向に引かない義母の様子を見たサッちゃんがショウタをチラリとみると、
「いいじゃん。ばあちゃんが買ってくれるって言うんだからさ。こっちにしなよ」と義母に同調して全く話にならないショウタに、「はあ・・」サッちゃんはため息しか出てきませんでした。

数年後のある日。ショウタさんがサッちゃんとエイタくんを、「何か買ってくれるから週末ばあちゃんちに行かない?」と誘い、欲しいものもないし、欲しいものを買ってくれないと主張する子ども達に、「プレゼントじゃなくてお金にしてってパパから言うから」と言われ、仕方なく義母の家に。買い物に出かけ、サッちゃんがこれカワイイと好きな洋服を見つけるも、「こっちがかわいい」と譲らない義母を見て、ショウタさんに助けを求めるも、「ばあちゃんが買ってくれるっていうんだから、こっちにしなよ」と全くあてにならないショウタさんに、ため息しか出ないサッちゃん。あんなに話していたのに、どうしてこんなに自分の母親を優先してしまうのか、ショウタさんの神経を疑ってしまいますね。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:まりお
2児の母です。

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